レビュー

各キャストがハマる「ルパンの娘」 奥手な和馬(瀬戸康史)が初めての夜に見せた筋肉ボディとマルシアの白目(1/2 ページ)

恋人の母親に血液を採取される深田恭子。

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 7月25日に放送された「ルパンの娘」(フジテレビ系)。このドラマに備え10キロ増量したという瀬戸康史の筋肉が存分に発揮された第3話だった。

深田恭子のボディはもちろん、瀬戸康史の筋肉もみごと イラスト/まつもとりえこ

決行! 「泥棒ホイホイ作戦」

 三雲華(深田恭子)は、尊(渡部篤郎)から“Lの一族”を潰すつもりかと言われてしまう。マツ(どんぐり)の手刀で倒れた桜庭和馬(瀬戸康史)を見て、そんなことでは泥棒一家に迎え入れることはできないというのが怒りの原因だ。華は和馬と別れを決意しなくてはいけない流れに。そこに、渉(栗原類)からお宝を見つけたと報告が入った。IT会社社長が某王国の秘宝を落札し、しかもその社長は脱税した金で購入する悪人だと判明。Lの一族の次のターゲットが決まった。一方、和馬はSNSで目をつけた相手の住所や行動を追い、留守中に高級品を奪うSNS強盗の担当になる。

 華は美佐子(マルシア)に誘われて桜庭家にいた。美佐子は華に料理を手伝わせ、その間に指紋や血液型を鑑識能力で探ろうとしていたのだ。帰り道、見送りに出た和馬に華は別れを告げた。しかし、和馬は納得しない。捜査一課の刑事になれば家族が華との結婚を許すと和馬は言い、SNS強盗の担当になったことも華に伝えた。

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 華の恋を応援するマツは、華に「泥棒ホイホイ作戦」を進言する。まず、華が桜庭家に家族旅行をプレゼント。一方で桜庭家内部の写真にお宝の画像を合成してSNSにアップする。SNS画像に食いついたSNS強盗がやって来たところを、1人残っていた和馬に逮捕させるという段取りだ。しかし、当日に美佐子が帰宅。華と和馬の密会を疑い、様子を見に来たのだ。その時、2階から物音が。和馬が様子を見に行き、尊たちも見に行くと、和馬はSNS強盗の1人と果敢に渡り合っていた。残る強盗の片割れは、華と美佐子の前に現れる。華は美佐子を手刀で気絶させ、その間に強盗を倒した。

 目を覚ました美佐子は2人の強盗のうち1人は華が倒したのでは? と疑い、果敢に犯人に立ち向かった華を桜庭家の嫁にふさわしいと認めた。

果敢に犯人に立ち向かった華は桜庭家の嫁にふさわしいと認められた イラスト/まつもとりえこ

家でもお洒落な三雲家と家でもスーツの桜庭家

 第3話でフィーチャーされたのは美佐子。桜庭家の中でも華と和馬の交際を特に反対する存在だ。家に招き、料理を手伝わせる中で華の素性を探ろうとした美佐子。三雲家と桜庭家をVS構造に置くと、両家の水と油の関係性はグッと鮮明になる。

 桜庭家は、なぜか家でもみんなスーツだ。手を切った華の代わりに、正装で1品作る美佐子。カツ丼だった。まさに、取調べする気まんまん! 典和(信太昌之)が帰宅し、その後に和馬が帰宅すると、典和が和馬に声を掛けた。

 「何してんだ。手洗って、早く着替えてこい」

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 いつもスーツでいるのに、何に着替させようというのか? いつも、皆が着飾っている三雲家とはあまりに対照的である。

 さらに、華が和一(藤岡弘、)を呼びに行ったシーンも印象的だった。「夕飯のお時間です」と声を掛けただけなのに、真剣で斬りつけてくる恋人の祖父。華は真剣白刃取りをした。

 「初めまして、三雲華と申します。今、和馬さんとお付き合いを……」

 和一「すまなかった。てっきり泥棒かと……」

 初対面が真剣白刃取り。最悪の出会いだ。相性がどうこう以前の問題だと思う。

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 一方で、三雲家は華の恋に意外な理解を示した。桜庭家で華と和馬が2人でいるところに現れた尊は、「お前もいい年だ。好きなだけやれ」とド直球な言葉で華を後押しする。尊の横にいる悦子(小沢真珠)は娘のラブシーンを見て、悶えてクネクネした。娘のラブシーンをガン見する両親。桜庭家とは対照的である。

 このタイミングで美佐子が緊急帰宅。華と和馬の密会に気付き、そして華に言い放った。

 「なんて汚らわしいの、この泥棒猫!」

 2004年放送の昼ドラ「牡丹と薔薇」(フジテレビ系)で小沢が発していたセリフそのままである。令和の時代に「泥棒猫!」の応酬をする美佐子と悦子。この2人もウマが合わない。美佐子は和馬からこんなことを言われていた。

 「華のお母さんはいつもお洒落で、俺にだって良くしてくれて。いつも地味で、化粧っ気もなくて、人を疑ってばかりいる母さんなんかよりよっぽど素敵な女性だよ!」

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 息子の言葉にショックを受け、悦子に対抗するつもりで身につけたのがあのゴツい秘宝ネックレスなのか。美佐子なりのお洒落。どんだけお洒落オンチなのだろう。

3話の見どころ。令和の時代に「泥棒猫!」 イラスト/まつもとりえこ
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