レビュー

泣けるサウナが杉並区にある? 「サ道」3話の舞台は「ゆ家 和ごころ 吉の湯」、サウナと水風呂と外気浴と涙(1/2 ページ)

サウナに行きたくなる魔法にかかるドラマ。

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 見ているだけでサウナへ行きたくなる魔法にかかる、サウナ好きによるサウナ好きのためのドラマ25「サ道」。世は明らかにサウナブームだが、先日、筆者もある若い女性に「最近、サウナ流行ってますよね」と言われ、「あ、僕も好きなんです……」「えっ……」という会話をしたばかりだ。

ブームとは(おそらく)関係なく、裸の男たち(原田泰造、三宅弘城、磯村勇斗)はひたすらサウナでおしゃべり イラスト/まつもとりえこ

 そんなことはさておき、先週放送された「サ道」3話は、ナカタ(原田泰造)が偶然さん(三宅弘城)行きつけのサウナ「ゆ家 和ごころ 吉の湯」へ足を運ぶというエピソード。

銭湯なのにこの充実度! 「ゆ家 和ごころ 吉の湯」

 今日も今日とて、全裸にタオル一丁で外気浴をしながら話し込んでいるナカタ、偶然さん、イケメン蒸し男(磯村勇斗)。今日のテーマは、それぞれお気に入りの外気浴について。外気浴にはシチュエーションが大事らしい。その流れでナカタが「ゆ家 和ごころ 吉の湯」へ足を運んだことを話しはじめる。

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 杉並区の住宅街から少し離れたところにある「ゆ家 和ごころ 吉の湯」。塩谷歩波・著『銭湯図解』には「遠足したくなる銭湯」として紹介されている(ドラマの後半で、休憩室に彼女が描いた図解が貼ってあったのが映し出されていた)。

 和田堀公園の近く、閑静な住宅街に佇む銭湯で、浴室は中央に浴槽が置かれているが、これは関西でよく見られる構成であり、関東では珍しい。おかべたかし・著『くらべる東西』に詳しいので、興味がある人はぜひ。

 特筆すべきは露天風呂だ。少し長くなるが、『銭湯図解』の説明を引用したい。

 ここには大きな半円形の炭酸泉と、露天水風呂、そして二つのつぼ湯があり、さらにサウナ室も設けられている。湿度たっぷりのコンフォートサウナと、よく冷やされた露天水風呂、泡が心地よい炭酸泉も堪能した後は、庭の前になる椅子で小休止。格子の天井から差し込む光に照らされる浴室内の光景をぼんやりと見ながら、優しい風に体をゆだねていると、穏やかな気持ちになる。和田堀公園の自然の中で過ごしているような、森林浴をしているときの爽快感だ。

 外気浴をしているナカタの「フィンランドの森林っぽい雰囲気だなぁ」という感想と合致している。無駄のないサウナ、水風呂、外気浴のための休憩スペースの無駄のない構成も素晴らしい

ディープリラックスで「少年時代」へトリップ

 サウナと水風呂と外気浴を繰り返し、ナカタは突然涙を流しはじめる。大きな公園の近くという牧歌的な雰囲気、銭湯という昭和な響き、子どもたちの声がする人々の生活音などが渾然一体となり、少年のころにタイムスリップした気持ちになったのだという。

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 筆者はサウナで涙を流したことはないのだが、ナカタの気持ちはわからないでもない。サウナでディープリラックスを味わっている間は、思考もどこかへ飛んでいってしまうことがある。日常で思い悩んでいるようなことが吹っ飛び、思ってもいなかった何かに没入していく感覚。まさにトリップだ。それがナカタにとっては「少年時代」だったのだろう。ととのった……。

 ところで、「ゆ家 和ごころ 吉の湯」にあったリラックスできる椅子は、偶然さんが持ち込んだものだという。その他にも、さまざまな店員にアドバイスを送り、素敵なサウナを作り上げていった。

3話の見どころ。偶然さんが持ち込んだリラックスできる椅子 イラスト/まつもとりえこ
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