レビュー

子どもを授かった友人を祝福できない相談者「結婚したら自然にできると思っていたのに……」 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)

共感で相談者を癒やす柴田理恵の人間力。

advertisement

 「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月~金曜11時~ 配信)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは8月8日(木)放送の柴田理恵パーソナリティー回。夫との価値観の違いに悩み、離婚まで考えているという妻からの相談。しかし夫は決して「ひどい人間」ではないようなのだ。

パーソナリティ:加藤諦三(評論家)、今井通子(作家・登山家)、ドリアン助川(作家・ミュージシャン)、柴田理恵(女優・タレント) イラスト/北村ヂン

子どもが欲しい夫と、不妊治療はしたくない相談者

 相談者は35歳女性。夫は37歳。結婚8年目で、子どもはいない

 離婚関係の相談というとで、どんなにひどい夫なのかと気になってしまうが、

advertisement

 ★周りに人が寄ってくるくらい慕われている。

 ★自分のことは自分でやる。

 ★時間もきちんと守り、人の気持ちもすごく汲む。

 と、相談者の話を聞く分には、素晴らしい夫としか思えないし、相談者自身も基本的に「自慢の夫」と考えているようだ。

 相談者が「夫との考え方にズレがある」と思っているポイントは一点。子作りに関するスタンスだ。

advertisement

 「結婚したら子どもって出来るものだと思ってたんです」

 しかし結婚から8年経っても子どもができなかった相談者の夫婦。相談者以上に子どもを欲しがっている夫は、結婚1~2年目に「(子どもができないのは)俺が原因だ」と言い出して、タバコをスパッと止めたという。

 このあたりも、いい夫エピソードのひとつと言えそうだが、逆にそれが相談者にプレッシャーを与えているようだ。

考え方のズレが一番の問題

 「全然、私が動き出さないところに不満があるのかなとは思うんですけど」「やっぱり自然に授かりたい。自然に授かることを望んで、ダメなら自然にあきらめたい

 ハッキリとは言わないが、不妊治療を提案する夫に対し、自然に妊娠したいと考えて病院には行くことを拒否する相談者。この考え方のズレが一番の問題となっているようなのだ。

advertisement

 ただ、相談者も決して子どもが欲しくないと思っているわけではない。むしろ、強烈に欲しがっているように感じる。

 だからこそ、自分たちより後に結婚した友人たちが次々と子どもを授かっていることが、相談者の重荷となっているのだ。

 「私は当然『おめでとう』という役に回らなきゃいけないけど、申し訳ないけどその時、私も不安定で。『なんで?』というか……」

 「女性としては気持ち、分かりますね。うん、分かるよ、すごく」

 欲しい、でもできない。不妊治療はしたくない……。そんな葛藤の中、相談者は冗談めかして「もう、あきらめようか?」と夫に言ったこともあるという。

advertisement

 しかし夫からは「口にした言葉って、ホントにそうなっていく物だと思うから、軽々しくそういうことは言わないで欲しい」と返されてしまった。

 「もう逃げなんですけど、今、離婚する人ってたくさんいるじゃないですか。私の周りにはホントいなかったんです、たまたま」「私たちに子どもが出来ないのは、意味があって出来ないのかなと思ったりもして。『今ならまだ引き返せるよ』っていうことなのかなとか思ったり……」

 気になるのは、相談者が他人の目を気にしすぎているということ。おそらく相談者の周囲には不妊治療をした友人も、離婚をした友人もいなかったのだろう。

 「友人たちと同じ」であることが、相談者にとっての「安心」であって、不妊治療を拒否しているのも、具体的にポリシーを持っているというよりは、単に「周りの友人はやっていないから」なのではないだろうか?

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  3. 鮮魚コーナーで半額だった「ウチワエビ」を水槽に入れてみた結果 → 想像を超える光景に反響「見たことない!」「すげえ」
  4. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  5. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  6. 柄本佑、「光る君へ」最終回の“短期間減量”に身内も震える……驚きのビフォアフに「2日後にあった君は別人」「ふつーできねぇ」
  7. 「秋山さん本人がされています」 “光る君へ”で秋山竜次演じる実資の“書”に意外な事実 感動の大河“最終回シーン”に反響 「実資の字と……」書道家が明かす
  8. 「品数が凄い!!」 平愛梨、4児に作った晩ご飯に称賛 7品目のメニューに「豪華」「いつもすごいなぁ」【2024年の弁当・料理まとめ】
  9. 「私は何でも編める」と気付いた女性がグレーの毛糸を編んでいくと…… 「かっけぇ」「信じられない」驚きの完成品に200万いいね【海外】
  10. 「巨大なマジンガーZがお出迎え」 “5階建て15億円”のニコラスケイジの新居 “31歳年下の日本人妻”が世界初公開