高価な皿を割り「終わったと思った」 絶望する子どもに養父がかけた言葉は…… 漫画「初めて思いやりを知った話」に反響
たったひとことが、人生を変えることだってある。
荒れていた子どものころ、養父母の優しさに救われた――。そんな経験を描いた漫画「初めて思いやりを知った話」が、Twitterで大きな反響を呼んでいます。
作者の木崎アオコ(@aokororism)さんは、昔わけあって裕福な家庭にお世話になることに。家庭環境は豊かでしたが、木崎さんは荒れに荒れて迷惑をかけてばかりだったといいます。
今思えば、子どもがわざと相手を困らせることで、相手の愛情を推し量る「試し行動」だったのではないかと振り返る木崎さん。当時は迷惑をかけられても優しく接してくれる養父母を見て、「本心は私のことなんてどうでもいいんだろうな」などとひねくれたことを思いつつ、「この生活がずっと続けばいい」と、家庭になじんでいったようです。
ところがそんなある日、留守番中に犬用の高価な皿を誤って割るという、絶望する出来事が。木崎さんは「追い出される」「非難される」「弱味になる」と、ネガティブな思いでいっぱいになってしまいました。
木崎さんは養父に電話し、失敗を告白。「きれいに後片付けしたし、犬も無事。床も全然傷はないんだけど」――なんとか罪を軽くしようと、弁明の言葉を並べます。そんな彼女に、養父は「別にそれはいいんだけど」と怒る様子もなく、「アオコはケガなかったの?」と気遣いました。
その優しい言葉は、木崎さんの心を大きく揺り動かしました。くちびるをかみしめて声を押し殺しても、目からは大粒の涙がとめどなくこぼれてきます。
養父のひとことが「いびつな私を人間の形に寄せたのだと思う」と、漫画は締めくくられました。その言葉は読者にも刺さったようで、リプライでは共感の声が多数上がっています。
作品提供:木崎アオコ(@aokororism)さん
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