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吉野家HDの株価が年初来高値 米国産牛肉の関税引き下げ見通しで
吉野家の牛丼は米国産牛肉を使用。
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2019年8月26日の株式市場で、吉野家ホールディングス(HD)が続伸し、年初来高値を更新しました。日米貿易協定で米国産牛肉の関税が引き下げられる見通しになり、牛丼などのコスト低減につながるとの期待が集まったようです。
この日、日米貿易協定が決着する見通しになったと報じられ、前営業日比で19円高の2348円をつけて年初来高値を更新。終値では前営業日比12円高(+0.52%)の2341円でした。
日米貿易協定の交渉では、米国産牛肉の関税をTPP(環太平洋経済連携協定)並みの水準に引き下げる見通しに。TPPでは38.5%の関税を9%まで下げることで合意しています。
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牛丼チェーンの吉野家は、「牛丼に最もふさわしい牛肉」として米国産牛肉の「ショートプレート」を使用しており、輸入量は年間で約3000万頭に上ります。関税の引き下げで調達コストが低減できれば利益面でプラスになるとして、将来を期待した買いが入ったようです。
吉野家HDが7月に発表した2020年2月期第1四半期(19年3月~5月)の連結決算は黒字に転換。吉野家が発売した牛丼の新サイズ「超特盛」がヒットするなどして既存店売上高が好調に推移していたためです。
8月14日には「サーロインを使った最高級商品」という「特撰 すきやき重」(税込860円)を限定50万食で発売。約1カ月の販売期間を見込んでいましたが、品切れ店舗が続出するなど予想を大幅に上回って推移し、12日間で販売を終了しています。
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新規客の獲得にも成功したとのこと。
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