衝撃の自由研究! 小学生による「宿題をさいごの日まで残しておいた時の家族と自分の反応」が話題を呼ぶ(1/2 ページ)
一周回って高度な自由研究。
ある小学生が取り組んだ衝撃の自由研究が大人たちを驚かせています。タイトルは「宿題をさいごの日まで残しておいた時の家族と自分の反応」。
話題を呼んでいるのは、自動車鈑金塗装店「佐々木ボディー」がInstagramに投稿した息子の夏休みの宿題。あえて夏休みの宿題をやらずに残しておいたとき、果たして自分や家族はどうなってしまうのかをテーマにした壮大な自由研究です。
なぜこの自由研究に取り組むのか
1ページ目ではまず、研究の趣旨について「この、研究を始めた理由は、毎年、宿題を十日ほどで終わらせていたけど、今年は、さいごまで宿題を残してしまった場合、家族と自分の気持ちをしらべてみたかったからです」と説明。検証として、初日からの心境を日記形式でつづっています。
初日
夏休みも始まり、きぶんはウキウキな気分で宿題のことは、まったく頭にない。
二日目から四日目
ドンドコキャンプにいった。
とても楽しく、宿題のことなど、まったく頭にない。
5日目から8日目
プールにいったり みつばちにいったりして、毎日がたのしすぎて宿題のことなどまったく頭にない。
9日目から13日目
七夕まつりにいったりプールにいったりして 楽しすぎて宿題のことなどまったく頭にない。
14日目から18日目
100km徒歩の旅に出発。
旅のかこくさに宿題のことなどまったく頭にない。
19日目から22日目
キャンプに行ったり海に行ったりおばあちゃん家にとまりにいったりバーベキューをしたり、花火を見たり花火をしたり“おぐにゃん”の家にとまりにいったり 夏井さんのかきごおりをたべにいったりし 夏休みで1番イベントがあり たのしい期間では、あったのだが、次第に夏休みがおわるというきょうふがぼくの心にめばえ始めてきた。
残り三日
本来なら、朝早くからやらなければ、ならない量が残っているのだが、ぼくは自由けんきゅうのために、宿題に手をつけるわけにはいかない。
なぜか、ぼくの弟もまったく手を付けていない。
大丈夫だろうか。
残り2日目
朝、宿題をやらずに学校に行て、先生におこられる夢を見て目が覚めた。
もうげんかいだ。変な汗がとまらない。
強い意志で残り2日まで夏休みの宿題をやらずに置いておいた息子さんですが、さすがに宿題をやっていないことへの焦燥感や罪悪感が芽生えている模様。ここでついに家族に「夏休みの宿題を全くやっていないこと」を告白することとなります。衝撃の告白を受けた家族の反応についても息子さんは丁寧にまとめています。
おじいちゃん・おばあちゃん
ウソでしょ? おわるの?
お父さん
笑って「お父さんも最後の日に、泣きながらやってたな」という
お母さん
毎日、宿題おわったの? とガミガミ言われていたが、やってるよーとぼくが、ウソをついていたことがばれげきど。
おこって、お皿を1まい割る。
しかしぼくには研究があるので、すべて宿題をおわらせるわけには、いかないのです。分かってください。
弟 まなぶ
かれも、まったく宿題をやっていない。大丈夫だろうか。
かれが、宿題に手をつけない理由がまったく分からない。
弟 まもる
かれは、保育園児のため宿題という意味がわからない。
お母さんがお皿を割ってしまうほどの衝撃を与えた息子さんの告白。夏休み最終日の様子について息子さんは次のようにつづっています。
最終日
ぐっすりねむり、朝10時すぎに目が覚める。
なぜだろう、最終日にもかかわらず、すがすがしい朝をむかえている自分がいる。
宿題は、まったくおわっていないのだ。
なぜか、先生におこられる夢もまったく見ない。
もしかして、やっていかなくてもおこられないんじゃないか? とすら思えてきた。
そもそも宿題とは、何のためにあるのか。
ぼくは、何のために生きているのか。
生命は、なんのためにこの世にうまれてきたのか。
なぜ人は争うのか。
朝がた
おわった。
学校に行こう。
完
最終日の家族の反応
自分
午前中は、なにも手がつかず、弟の宿題を手つだってみた。
午後:お昼ご飯を食べおわり自分の宿題がまったく終わっていないことに気付く。
なぜだろう。はき気が止まらない。
宿題に手をつけ始める。
自由研究のためとは、いえ こんな研究に手を出してしまった自分に腹がたってしかたない。
かこにもどりたい…
かこにもどりたい…
かこにもどりたい…
かこには、もどれない。
やるしかない。
やるならいましかない。
なみだがとまらない。
かこにもどりたい…
父
笑いながら「最後の日に泣きながらやってたな」と言う
母
目が合っても何も言葉をかけてこない。
もしかしてぼくは、大変な研究に手を出して しまったのでは、ないだろうか…
弟 まなぶ
午前中:すごいいきおいで宿題をやり始めている。
午後:友達と遊びに行く
かれのこのよゆうは、どこから来ているのだろう。まさか、あいつもこの研究をやっているのか…
夜:帰って来た弟は、泣きながら宿題をやっている。
もしかすると、この研究はぼくがやらなくても弟を研究すれば、結果が、分かったんじゃないだろうか。
ハム作J太朗
しんぱいそうな目でぼくをみつめている。
かわいいやつだ。
カメ(1)
しんぱいそうな目でぼくをみつめている。
かわいいやつだ。
なんとか無事に宿題をやりとげ、この自由研究も提出した息子さん。学校に提出する用紙につづった「がんばったところ」については、「家族のみんなの、はんのうを、こまかく書けて良かったです。でも、弟もしゅくだいがおわっていなかったので、そっちをけんきゅうすれば良かったです」と息子さん。先生からは「夏休みにたくさんの経験ができましたね」というコメントと共に、キラキラのシールがもらえました。
衝撃の夏休みの自由研究をやり遂げた息子さん。ネット上ではこの研究に「息子さん、素晴らしい着眼点ですね」「息子さんの将来が楽しみですね!」「研究を通じて周囲の観察と自分の心と体の反応について、しっかりと文章を書き分けていて、笑いながらも感心して読ませてもらいました」などの感想が寄せられています。
画像提供:自動車鈑金塗装店「佐々木ボディー」さん
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