「CASH」で話題を呼んだバンク社、「解散」を発表 光本代表「人生は壮大な実験です」
バンドの解散みたいだ……!
アイテム現金化アプリ「CASH」などで話題を呼んだバンクの代表取締役兼CEO光本勇介さんは9月12日、バンクの「解散」を発表しました。
バンクは2017年2月に光本さんによって設立。同年6月にアイテム現金化アプリ「CASH」をリリース、リリースからおよそ16時間で現金化総額が3億5000万円を超えるほどの反響があり、査定機能を一時停止して大きな話題となりました。10月にはDMM.comに全株式を70億円で売却、それから2年後の2018年11月に全株式を再取得するなど、動向が注目されていた会社でした。
バンクは「CASH」「モノ払い」「TRAVEL Now」などの事業を展開しており、2つの事業では単体の黒字化も果たしていましたが、光本さんは「これらの事業を、自分たちの資本とチカラだけでは、希望するスピードで、理想とする規模の事業にするのに時間がかかりそう」「これからさらに世の中にインパクトを与えられるような規模までスピード感をもっていくためには、私たちの今の規模や体力では、それ相当な時間と努力が必要」と会社の解散を決断したとしています。
「TRAVEL Now」は10月上旬に事業売却を予定、「CASH」「モノ払い」も複数社から売却の声がかかっており、サービス自体は継続する見通しです。またバンクの社員のほとんどが、他社や光本さんが経営に携わるヘイ社への“移籍”(転職)が決まっているといいます。
光本さん自身の今後は明記されていませんが、「本当に恵まれていることに、いまの私は、自分史上、過去最大な規模で、狂うくらいフルスイングできる環境に身を置かせて頂けております」「人生は壮大な実験です。狂ったように、思い切りフルスイングできる機会を模索しながら、今回のチャプターはクローズとさせていただけたらと思います」とコメント。サービス利用者や社員に向けて感謝の言葉を寄せています。
光本さんが解散を発表した12日は、くしくもZOZOのヤフー傘下入りやZOZO前澤友作社長の退任が明かされた日。ネットで話題を呼んだ経営者の変化と動向に多くのネットユーザーが驚きの声を上げていました。
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