レビュー

よるドラ「だから私は推しました」ハマったアイドルが解散するまでを追体験できた傑作ドラマ、ありがとうサニサイ! 今夜最終回再放送(1/2 ページ)

あのふたりがまさかの同棲!? 細かいネタに驚く。

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 NHK「よるドラ」「だから私は推しました」(20日深夜 午前0時40分~再放送予定)最終回。これまで、毎回のようにどんでん返しな展開で視聴者の感情を揺さぶってきた本作。最終回ではどれだけ衝撃的な展開が待っているのかと思っていたら、意外にすんなりとした結末だった。

拉致監禁されていたのは愛(桜井ユキ)じゃなかった、ハナ(白石聖)だった イラスト/北村ヂン

愛の行動を「考えが大変に幼稚」とバッサリ

 前回、取調室で遠藤愛(桜井ユキ)が証言していたことはやはり嘘で、瓜田勝(笠原秀幸)に拉致監禁されていたのは栗本ハナ(白石聖)だった。

 解散ライブにやって来ないハナを心配した愛が瓜田のマンションに向かうと(ちょっとエスパー過ぎるが)、ぶっ倒れている瓜田と遭遇。いろいろと事情を察した愛はハナと服を入れ替え、身代わりになって出頭する。

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 これまで、取調室で愛が延々と語り続けてきたのは、「サニーサイドアップ」の解散ライブを無事に開催させるため、警察の目がハナに向かわないようにするためだったのだ。

 ライブを終えたハナが自首をしにきたことで真相が明らかになったわけだが、愛のやったことは明らかに犯人隠避だし、ハナは瓜田が記憶喪失になるくらいのダメージを与えているしで、悲しい結末しか想像できなかったが、なんと愛はおとがめなし(?)。ハナも正当防衛と判断されたのか、不起訴という方向で決着。

 とはいえ、愛の一連の行動はどう考えても常軌を逸している。これを美談にせず、ワイドショーでのコメントで、

 「この女性も瓜田容疑者と同様に周りが見えなくなってるということは言えると思うんですね。考えが大変に幼稚だっていうこと」

 とバッサリ切り捨てていたのにはスッキリした。

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 ちなみに報道によると、瓜田の職業はリサイクルショップの店長。ハナの自宅を把握していたのが不思議だったのだが、プレゼントした洗濯機を届けるため店に連絡するように伝えていたあの店が、瓜田自身の店だったとしたら納得だ。

アイドルの解散までを追体験

 刑事罰は受けなかったものの、世間を騒がせた結果、愛は会社をクビに。

 ハナも、いじめに加担していた責任を取るつもりなのか、サニーサイドアップの解散とともにアイドルを引退。不起訴祝いの飲み会にも顔を出さないという。

 オタ仲間たちは、解散ライブを観られなかった愛のために用意していたライブの映像の上映をはじめる。

 あの小さなライブハウスに何カメ入れてるんだよという、力の入りすぎた映像には違和感があったが、各メンバーが解散にあたって最後のあいさつをしていく場面は、リアルに好きだったアイドルの解散ライブ映像を見せられているようで泣けた

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 「高校で嫌われ者だったんです。すごく嫌なヤツで……」「『推すって愛だ』って、今度は私が誰かをそう感じさせるような、そういう生き方ができたらいいなって思います」

 周りの評価にビクビクし、嫌われないように嘘を重ねてきたハナが自分の過去を告白し、将来を語る。号泣しちゃう気持ちも分かるぞ、愛!

 アイドルグループの売れていない頃からプチブレイク、そして解散までを追体験させてくれるようなドラマだった。

「推すって愛だ」号泣しちゃう気持ちも分かるぞ! イラスト/北村ヂン
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