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「走って、止まる」の極 スーパーカー「ケーニグセグ・レゲーラ」とんでもない世界記録を樹立、時速400キロへフル加速してから急制動

「0-400-0」記録って……そもそもみんな挑戦すらできませんって。

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 スウェーデン生まれのハイブリッドスーパーカー「ケーニグセグ・レゲーラ」がとんでもない世界記録を生み出しました。それは「0-400-0」(静止状態から時速400キロまで加速し、フルブレーキで再び止まるまで)のタイムを競う種目で、新たな記録は市販車最速記録を塗り替えました。


はたしてその記録は?

 そもそも時速400キロを出せるクルマ自体がごく限られた存在ですし、限界に近い最高速までの加速となると普通は時間がかかるもの。さらに、それだけの勢いがついたクルマをピタリと止めるにはこれまた時間がかかるはず。さて、記録は何分だろうと公開された映像を見ると、なんと31.49秒!

 更新前の世界記録もケーニグセグが保持していて、「アゲーラRS」という別のスーパーカーによって、2017年に33.29秒の記録を出しています。約2秒もタイムを縮めてきましたね。

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Koenigsegg Regera 0-400-0 km/h #WORLDRECORD(YouTube/Koenigsegg)

 ちなみにガソリンエンジン車の最速記録は、W型16気筒エンジンで1500馬力を叩き出すスーパーカー「ブガッティ・シロン」で41.96秒。なぜケーニグセグがこれだけ大差のある記録を生み出せたのでしょう?


ケーニグセグ・レゲーラ

 その秘密は、速く走ることに特化した特殊なハイブリッドシステムにあります。まず1100馬力のV8ツインターボエンジンをミッドシップに搭載。これだけでも相当速そうですが、さらに3つの電動モーターが加わり、システム全体の最高出力は1500馬力を超えます。0-400キロの加速にかかる時間は20秒ほど。驚異的な加速ですね。

 3つのモーターの役割は、前輪と後輪を駆動させるモーターが1つずつ、そして3つ目のモーターはエンジンのクランクシャフトに付いていて、電動モーターの特性を生かして低回転から強力なトルクを発生させ、エンジンをサポートします。

 レゲーラにトランスミッションはなく、この3つ目のモーターが無段階の変速機代わりに機能する仕組みとなっています。ドライバーは変速操作を気にせずクルマをまっすぐ走らせることに集中し、ひたすらアクセルを踏み込んで猛然と加速させられるというわけです。

 ちなみにケーニグセグはさらに高性能な限定モデル「ジェスコ」を2019年3月に発表したばかり。もし、ジェスコで0-400-0に挑戦したらどんな記録が出てしまうのか……!

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ケーニグセグ・レゲーラ

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