この神出鬼没ぶり、まさに忍者!!　湖国を走る謎電車「SHINOBI-TRAIN」を探せ！（3/4 ページ）

運行予定非公開の忍者電車。京都在住の筆者が2021年6月まで運行延長決定記念で飛び乗ってきました。

[鶴原早恵子，ねとらぼ]

もっと忍者を楽しみたいなら、忍者のふるさと・草津線に乗るべし！

　SHINOBI-TRAINが走るJR草津線と忍者の話を紹介しましょう。

　草津線は、草津駅から柘植（つげ）駅を結ぶ、36.7キロの路線。草津駅でJR琵琶湖線（東海道本線）、柘植駅でJR関西本線と接続しています。途中の貴生川（きぶかわ）駅では、信楽高原鐵道の信楽線、近江鉄道の本線に乗り換えることができます。

貴生川駅。後ろに見えるのが近江鉄道

　なぜ草津線＝忍者なのか。貴生川駅から先は滋賀県甲賀市、終点の柘植駅は三重県伊賀市にあります。そう、忍者といえば「甲賀」と「伊賀」。どちらの流派の忍者も通勤路線というわけです。ちなみに甲賀は「こうが」ではなく、正しくは「こうか」と読みます。知っていましたか？

　信楽高原鐵道にはもう1つ、車体色の違うSHINOBI-TRAINが走っています。JRのSHINOBI-TRAINが4両編成なのに対し、こちらは1両です。

信楽高原鐵道のSHINOBI-TRAIN。こっちもかっこいい！

　そして、終点の柘植駅が必見です。構内が忍者だらけ。忍者ファンならばぜひ一度足を運んでおきたい場所ですね！

忍者の皆さんは1番乗り場へ……。この駅は忍者も利用するのです

こせん橋の上で電車を待つ忍者さん

1番乗り場に案内してくれる、親切な忍者さん

　さて、SHINOBI-TRAINは2017年2月から約2年の予定で運行が始まりました。となると、もしかしてそろそろ運行が終了してしまうのでは……？

　心配になってJR西日本に問い合わせたところ「令和3年（2021年）6月までの運行延長が決まりました！」とのこと。やったー！

　鉄道ファンも忍者ファンも、特別感盛り盛りなのに普通運賃でOKのSHINOBI-TRAINに乗って、草津線で行く甲賀の旅に出てみませんか？