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【漫画で紹介】14歳で誘拐、29歳までカルト教団に監禁、このあらすじで底抜けにコメディなんです「アンブレイカブル・キミー・シュミット」(1/2 ページ)

ヤバいひとしか出てこない、でもみんな愛せちゃう。

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 14歳で誘拐され、3人の女性とともにカルト教団によってインディアナ州の地下シェルターに監禁されていたキミーは、15年たったある日突然救出され、現実世界へと解放される。地下にかくまわれていたことから「モグラ・ウーマン」として一躍有名になるが、新しい人生へと踏み出すために、キミーはニューヨークへと飛び立つ――。

 これがドラマ「アンブレイカブル・キミー・シュミット」のあらすじ。これだけ聞くとまるでヘビーで考えさせられるようなヒューマンドラマ(もしくはオカルトチックな変態サスペンスドラマ)だと思うだろうが、コメディである。それも超ハイテンションでそこぬけに明るいやつ!

momomosparkle

イラストレーター&デザイナー&漫画家。カリフォルニアのカレッジで2年間アートを学んだ後、美大を卒業、現在はフリーランスとして活動中。かわいいものや楽しいことが大好き。

周りを巻き込むポジティブtyphoon

 「アンブレイカブル」は、「壊すことのできない」「無敵の」という意味の形容詞。「アンブレイカブル・キミー・シュミット」のタイトル通り、主人公のキミーは向かうところ敵なしで本当にへこたれない。

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 バランで仕切られたクローゼットを「新居」として案内されても「私用の窓がある!」と飛び跳ねて喜んだり、「中学2年生までの学力しかない」と言われて「褒めすぎ……」と照れたり、異様なまでにポジティブ。

 さらに15年もの間文化的なものと隔離されていたキミーにとっては、全てがピカピカに新しい。カラフルに光るスニーカーを買ったり、袋いっぱいのグミを持って今日のディナーにしよう! とスキップしたり、トイレのハンドドライヤーで大喜びで遊んだり、とにかくこの世の全てが楽しくて嬉しくて仕方ないので、何をするにも終始はしゃぎまくっている。

 人生は山あり谷ありなんだから、ポジディブな方がいい。高笑いしながらそう教えてくれるのがキミー・シュミットだ。そんな彼女と、周りを取り囲む風変わりでとっても愛おしいキャラクターたちとのやりとりは、本当に見ていて飽きない。

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