レビュー

今夜スタート「モトカレマニア」元カレをSNS検索、妄想会話、初対面の男に元カレとの共通項を探す……あるあるすぎて身悶えそう(1/2 ページ)

5年前の彼氏にすがって開き直る主人公は新木優子。

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 本日22時より、ドラマ「モトカレマニア」(フジテレビ系)がスタートする。原作は、『Kiss』(講談社)で連載中の瀧波ユカリによる同名漫画。コミックスは現在3巻まで発刊中だ。瀧波は“女子あるある”をリアルに描くことに定評がある漫画家で、デビュー作はフリーター女子の日常を描いた、あの『臨死!!江古田ちゃん』(講談社)である。

主人公・難波ユリカ(新木優子)は元カレ斉藤真(高良健吾)を忘れられない イラスト/たけだあや
原作『モトカレマニア』1巻 瀧波ゆかり/講談社

合言葉は「女だって引きずる!!!」

 筆者は男だが、今までの交際歴で最も好きだった元カノ(15年くらい前に交際)の存在がフッと頭によぎることはいまだにある。SNSで名前を検索することも、実はある。何度やってもヒットしないのだが、どうせ苗字が変わったのだろう。

 「モトカレマニア」という痛々しいタイトルの今作。内容は、元カレを忘れられない主人公・難波ユリカ(新木優子)による混乱と暴走と試行錯誤の物語だ。元カレの“マコチ”こと斉藤真(高良健吾)を好きすぎるあまり、毎朝SNSで名前を検索したり、心の中でマコチと妄想の会話をしたり、初対面の男性には“モトカレスカウター”なるものを起動させ、マコチとかすかな共通項を見つけると恍惚の表情を浮かべたり……。

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 恐ろしいまでに元カレを引きずるユリカは、失業保険が切れる寸前で不動産会社の面接に合格。実はこの会社には奇跡的にもマコチが勤務しており、2人は5年ぶりに同僚として再会する……という形でストーリーは展開していく。

主要登場人物相関図 イラスト/たけだあや

業の深いストーリー

 あらすじを書いているだけで気が滅入ってきた。あまりに後ろ向きだし、ストーカー気質すら感じてしまう。“モトカレスカウター”なんて、完全にネジが外れているだろう。コミックス2巻では、「女は『上書き保存』で男は『名前をつけて保存』」「男はいつまで経っても昔の恋を忘れられへんねん!」と恋愛トークするお笑い芸人(明石家さんまに酷似)に「は? 何言ってんの? 女だって引きずる!!」と激昂するユリカの姿が描かれていた。彼女はもう、開き直っているのだ。

 実りのない日々を送るユリカに、親友の周防ひろ美(ガンバレルーヤよしこ)は「そんな不毛なことしてる場合じゃないだろ!」と注意するが、本人は「マニアってそういうものじゃない? 元カレのマニア。自己満ですから」と妙な理論武装をしているから手に負えない。実は、彼女のマニア論には「なるほど、それも一理ある……」と私も納得しかけたが、明らかにその道に未来はないので思い直した。業の深いストーリーである。

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