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【モトカレマニア1話】マコチ(高良健吾)はメンヘラ製造機なのか? 妄想の元カレと現実の元カレのギャップに傷つく新木優子(1/2 ページ)

休日は、元カレとの思い出の場所を聖地巡礼。

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 10月17日に、ドラマ「モトカレマニア」(フジテレビ系)の第1話が放送された。失業中の27歳・難波ユリカ(新木優子)は、初めて付き合った彼氏“マコチ”こと斉藤真(高良健吾)が忘れられずにいる。彼女は幸せだった過去の恋に浸る「モトカレマニア」だ。

元カレ斉藤真(高良健吾)の美しい思い出をぶち壊しにきた イラスト/たけだあや

幸せだった過去の恋に浸る「モトカレマニア」

 失業保険がもうすぐ切れる上、アパートの更新も近づいていたユリカは、チロリアン不動産の面接を受けて何とか仮採用された。そして、この会社で同僚としてマコチと再会を果たした。ユリカとマコチはお互いを見て驚くが、他の社員に2人の関係を聞かれたマコチは「バイト仲間っす」と返答。その言葉を聞いたユリカは絶望で気絶してしまった。リアルと妄想のマコチの違いに戸惑う彼女は「今まで通り、モトカレマニアとして陰ながらマコチを推していく」と決意。なのに、ユリカは誤ってマコチのSNSに友達申請してしまう。

 入社後、ユリカは初めて1人でお客さんを担当することに。異動で北海道から上京してきた大手食品会社勤務の理系男子・山下章生(浜野謙太)が初めてのお客さんだ。山下が食べ歩きを趣味にするグルメマニアだと知ったユリカは、同じマニア気質を持つ者として彼にシンパシーを抱く。そして、自分のために走り回ってくれたユリカに山下は告白した。

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 山下が去った後、マコチからの友達申請許可通知がユリカの携帯に届いた。さらに、「近々、メシでもどう?」とお誘いメッセージも……。ユリカはマコチと夕食を共にしたが、マコチが高級分譲マンションで2人暮らししていると知り「マコチ、変わっちゃったね」と落ち込んだ。

 いたたまれなくなり、1人で店を出たユリカ。そのタイミングで山下からユリカに電話が入る。ユリカは山下の部屋を訪れ、2人は唇を交わす……と思いきや、その寸前で山下は「できない! まだ忘れられてなかった……。僕はモトカノマニアなんです!」とユリカにカミングアウトした。

元カレマコチと同志(?)山下との間でユリカは揺れていくのか イラスト/たけだあや

ビューネ君のような高良健吾

 ユリカの行動を見ていると、引く。

 かつて通ったデートコースを1人で辿り、1人で元カレとのデート&キスを妄想。さらに、元カレとのツーショット記念撮影を1人で妄想するこじらせっぷり。新木優子の容姿だからかろうじて目をつぶってあげられるものの、やってることは業が深い。というか、恋人との思い出の地を1人で巡礼するなんて正気の沙汰じゃないだろう。

 確かに、高良健吾みたいな元カレがいたら引きずると思う。でも、ユリカの視界に時々現れる妄想のマコチはスレスレだ。ビューネ君じゃないんだから。未練があふれてトチ狂った妄想に陥るユリカ。足音を聞くだけで5年会ってない元カレの登場を予想してしまえたのは言葉を失った。

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 マコチに再会したユリカは復縁に乗り気にならなかった。美化された思い出がリアルに勝るのは、恋愛における“あるある”の1つだ。「思い出はあんたのことを傷つけないもんね」という親友・ひろ美(ガンバレルーヤよしこ)の言葉を、ユリカはこれから身をもって知ることになる。

マコチは「メンヘラ製造機」か

 さて、問題はマコチである。天然というか無神経というか、この人は罪な男なのだ。

 ユリカのことを同僚に「バイト仲間」と紹介したマコチ。ユリカと2人きりになると、今度はいきなり物件をオススメする無神経さ。ユリカが山下から告白されると、そのタイミングで食事に誘うチェンジ・オブ・ペース。悩んだ末にユリカが誘いに応じると、またしてもマンションの営業をかけてくる天然っぷり。揺さぶられっぱなしのユリカと、悪気のなさそうなマコチ。ドラマ「凪のお暇」(TBS系・全話レビュー)でゴン(中村倫也)が呼ばれていた「メンヘラ製造機」の称号をマコチにも与えたいと思う。

 ガッカリしたユリカが「変わっちゃったね」とつぶやけば「難波さんに関係なくない?」と「さん」付けで呼んできたのはとどめの一撃だった。「元カレからの連絡は元カノの体が目当て」と相場が決まっているはずなのに、マコチに下心がなさそうなのは余計に残酷に思えた。

 スーツを着こなし、おしゃれな店をたくさん知り、6LDKの高級マンションで2人暮らしする現在のマコチ。昔の恋人が自分より前に進んでいると知ったら、やっぱり少し悲しくなる。モトカレマニアの傷は深くなる一方だ。

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主要登場人物相関図 イラスト/たけだあや
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