ニュース

コンビニオーナーの半数以上が「週休1日以下」 長時間労働のもとで成り立つ便利さは必要?

1日12時間以上の店頭対応も多いようです。

advertisement

 経済産業省は、「新たなコンビニのあり方検討会」が実施した「コンビニオーナーアンケート調査」の結果を11月5日に発表しました。調査によると、コンビニオーナーの半数以上が週休1日未満で働いていることなど、厳しい労働状況が明らかになっています。

 「新たなコンビニのあり方検討会」は、コンビニを巡るさまざまな課題を議論している組織。今回の調査はその活動の一環として行われました。調査に回答したのは、コンビニオーナー3645人です。

半数以上のオーナーの週休は「1日以下」

 調査結果によると、コンビニオーナーの週休は「週1日未満」が66%と圧倒的多数を占め、「週1日」と答えた19%を合わせると、実に85%のオーナーが「週休1日以下」で勤務していることが明らかになりました。

advertisement

 オーナーの家族を含めた1日の店頭対応時間は、「12時間以上」が56%、「6時間以上12時間未満」が13%で、半数以上のオーナーは家族で12時間以上店頭で対応していることが分かりました。一方で、「店頭対応していない」というオーナーも15%存在しており、コンビニオーナーの間でも労働状況に差があるようです。

店舗売上は2億以上も、収入は「250万円以上500万円未満」が最多

 店舗の年間売上は、「2億円以上2億5000万円未満」が30%最多、次いで「1億5000万円以上2億円未満」が27%という結果でした。

 オーナーの年間収入は、「250万円以上500万円未満」が32%と最も多く、「500万円以上750万円未満」が25%、「250万円未満」が15%と続きました。「750万円以上1000万円未満」「1000万円以上」と回答した人を合わせると21%となっており、ここでも店舗によって格差が見られることが分かります。

高齢化が進むオーナー

 オーナーの年齢は、「50歳以上60歳未満」35%、「60歳以上70歳未満」21%、「70歳以上」4%となり、合計で60%のオーナーが50歳以上を占めました。

 「オーナー」のもともとの意味通り、権利や店舗を所有しているだけではなく、長時間にわたる店頭対応が求められているコンビニオーナー。特に高齢のオーナーには厳しい状況が続いているため、業務改善やフランチャイズ契約の見直しが進むことが望まれます。

advertisement

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  2. 高校生の時に出会った2人→つらい闘病生活を経て、10年後…… 山あり谷ありを乗り越えた“現在の姿”が話題
  3. 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  4. “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  5. 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  6. 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  7. 「防音室を買ったVTuberの末路」 本格的な防音室を導入したら居住空間がとんでもないことになった新人VTuberにその後を聞いた
  8. プロが教える「PCをオフにする時はシャットダウンとスリープ、どっちがいいの?」 理想の選択肢は意外にも…… 「有益な情報ありがとう」「感動しました
  9. 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  10. ディズニーシーのお菓子が「異様に美味しい」→実は……“驚愕の事実”に9.6万いいね 「納得した」「これはガチ」