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ローカル線を救う夢の乗りもの……!! きっと興味が沸く、いちばん分かりやすい「DMV」のお話【写真62枚】月刊乗り鉄話題(2019年11月版)(5/5 ページ)

DMVって何だ? 面白いぞー。

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ここでしか見られない生き物や演出の数々に感動「むろと廃校水族館」

 廃校水族館には、地元の漁師さんの協力で「網にかかったけど売れない魚」が毎日のように届くそうです。中には全国の水族館が欲しがるような珍しいヤツもいるとか。しかし飼い続けるのではなく、弱ってしまう前に自然の海に帰してしまうそうです。だから展示物がどんどん入れ替わります。この日は深海生物の「ユウレイイカ」がいました。おいしくはないそうです(笑)。

 廃校の改造だから簡易な施設なのだろう、などと侮ったら大間違い。ここでしか見られない生き物や演出の数々に感動します。閉館間際には教室のカメやプールのサメの餌やりが見られます。ここは本当にオススメです。


ああ、そういえば、こんな手洗い場所があったなあ。よくみると、伊勢エビやヒトデがいます

小学校の教室が残っています。懐かしい。よく見ると習字がおサカナ関係。なんとイカスミで書いたそうです

こちらは改造された教室。円筒形の水槽の周囲にシンプルな水槽が並びます。海底の再現などの派手な演出はありません。小学校らしく「観察」がコンセプトのようです。説明が読みやすく、面白く、詳しい。生き物への愛を感じます

ウミガメがたくさん。人なつっこいと思ったら、もうすぐ餌の時間だから寄ってきたらしい

エイの水槽。かわいい顔に見えますが、目のような部分は鼻(呼吸器官)だって

理科実験室。定番のガイコツがありますが、まわりの棚は全て魚の骨格標本です

ちょくちょく学校らしさをぶっ込んできますよ……

廃校水族館の名物はプール。なんと、ウミガメとサメが泳いでいます。よい子は泳いじゃダメ。いや、誰でも泳いじゃダメ。ゼッタイ

このカメさんの背中にはフジツボが乗っています。自然界ではよくあることだそうです

水面にサメの背びれがスーッと動く。映画「ジョーズ」などで定番のサメ登場の場面を見られます。ほとんどの水族館では真横から鑑賞しますね。真上から眺められる展示は珍しいです。海でこんな場面に出くわしたら食べられちゃいますから……

この日は阿佐海岸鉄道宍喰駅付近の「ホテル リビエラししくい」に泊まりました。海を望む温泉大浴場は快適。部屋のほとんども海向きです。美しい日の出を見ました。朝食は地元の焼き魚も提供されます。この日はフナゴ(ワキヤハタ)という珍しい魚をいただきました

2日目はレンタサイクルで甲浦周辺散策。甲浦港は二股に分かれた形をしており、甲(かぶと)に似ていたから地名が付いたという説があります

甲浦港に来ました。かつては大阪港を結ぶフェリーもあったそうです

サーファーに有名な生見海岸。全国大会も開催されるそうです

2日目は「ふれ合いの宿 悠々NASA」に泊まりました。ベランダから那佐湾が見えます。那佐湾だからNASAです。宇宙とは関係ありません。阿佐海岸鉄道の沿線は、都会の駅前ホテルくらいの値段でリゾートホテルに泊まれます。ステキ

最後の訪問地は「海洋自然博物館マリンジャム」。サンゴやクマノミなどの研究施設を兼ねた小さな水族館があります。

周辺の海の透明度がすごい

もっと海の中を見たい。海中観光船ブルーマリン号があります。約40分の旅

船底に海中展望室があります

浅い海底にさまざまなサンゴが生息。その周囲に熱帯魚がたくさん泳いでいます

宍喰駅には伊勢海老駅長もいます。廃校水族館から室戸先を巡ってブルーマリンへ。アクアリウム好きにとってはゴールデンルートだと思います。ぜひ「四国みぎした55フリーきっぷ」でお出かけください

忘れていました「肉と鉄道」。徳島と言えば「阿波尾鶏」です。阿波海南駅に隣接した「焼き鳥・縁」の焼鳥。ここは鶏肉ミンチで作ったギョーザも絶品です

海部駅ちかくの人気店「のなみ」。かしわ焼きは鶏肉と玉ねぎを甘辛ソースで炒めます。ドバッとニンニクすりおろしを投入。激うまです。お好み焼きも鶏肉です

ラーメン「豚皇(トンファン)」はサーファーに人気の店。国道55号沿いにあります。味噌カツラーメンは味噌ラーメンにトンカツが載ってます。ラーメンに味噌カツが乗るかと思った(笑)

徳島空港ビル内で食べた「肉吸い」。肉うどんのうどん抜き。肉の吸い物。大阪発祥の食べ物で、徳島県内ではここだけらしいです。しかも阿波牛を使っています。さっぱりアツアツでおいしい。ローカーボダイエットなアナタにもオススメですよ

杉山淳一(すぎやま・じゅんいち)

乗り鉄。書き鉄。1967年東京都生まれ。年齢=鉄道趣味歴。信州大学経済学部卒。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。出版社アスキーにてPC雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年よりフリーライター。IT・ゲーム系ライターを経て、現在は鉄道分野で活動。鉄旅オブザイヤー選考委員。ITmedia ビジネスオンラインで「週刊鉄道経済」連載。著書に『(ゲームソフト)A列車で行こうシリーズ公式ガイドブック(KADOKAWA)』『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。(幻冬舎)』『列車ダイヤから鉄道を楽しむ方法(河出書房新社)』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」。


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