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劇場公開中のアニメ「フラグタイム」制作会社が未払いの疑い 公式サイト「代表と連絡が取れない」(1/2 ページ)

アニメーターのツイートで問題が明るみに。

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 劇場公開中のアニメ「フラグタイム」の制作会社・ティアスタジオ(株式会社ネクストバッターズサークル)に作業者へのギャラ未払いの疑いが指摘されています。12月10日、同作公式サイト上に「事態を把握するべく、かねてより株式会社ネクストバッターズサークルの代表者へ報告を求め続けておりますが、現状においてまだ連絡が取れておりません」との声明が掲載されました。

 ねとらぼ編集部の取材に対し同作の配給を手掛けるポニーキャニオンは、現状としては公式サイト上の見解以上のことは答えられないと説明。声明では「正確な状況を把握するために、今後も株式会社ネクストバッターズサークルの代表者へ状況報告を求めて参ります」としています。

 問題が大きく取り沙汰されたのは、作品への参加アニメーターが12月9日、「(制作会社が)トンズラするとは思わなかった」とTwitter上に投稿したことがきっかけ。リプライ欄では同様にティアスタジオ側と連絡が取れなくなったアニメーターや、出向で参加していたプロデューサーなども被害にあっているといった情報も寄せられています。

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 この時点でティアスタジオの公式Twitterアカウントは削除済みで、公式サイトにもつながらない状態でした(12月10日時点で公式サイトは復活。メールフォームは削除されていた)。ねとらぼ編集部では同社に電話取材を試みましたが、コール音はするものの不通。そのため、ポニーキャニオンに「未払いがあるのは事実か/事実な場合の今後の対応/ティアスタジオ側と連絡は取れているか」などの問い合わせを行っていました。

 ティアスタジオは都内に2つ、仙台に1つの拠点を持つアニメスタジオ。近年は「劇場版王室教師ハイネ」(2019年)、「なんでここに先生が!?」(2019年)、「ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王」(2018年/共同制作)などの制作に携わっていました。

「フラグタイム」公式サイトの声明

ティアスタジオ(株式会社ネクストバッターズサークル)についてのご報告

先週からWEB上やSNS上にて、劇場OVA「フラグタイム」を制作したティアスタジオに関しての情報が上がっております。

事態を把握するべく、かねてより株式会社ネクストバッターズサークルの代表者へ報告を求め続けておりますが、現状においてまだ連絡が取れておりません。

正確な状況を把握するために、今後も株式会社ネクストバッターズサークルの代表者へ状況報告を求めて参ります。

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