死にかけた元カレがロボットになってやってきた 今カレとの三角関係描いた漫画が胸に響く(1/2 ページ)
元カノへの思いの強さが今カレを変えた。
事故で死にかけている元カレが、ロボットになって訪ねてきた――元カレと彼女と今カレとの三角関係を描く漫画が「涙が出た」「心揺さぶられました」と反響を呼んでいます。
彼氏のアキラと暮らしているミカのもとに、ある日小さな人型ロボットが訪ねてきます。交通事故で死にかけている元カレのジュンが、病院のベッドの上から脳波でロボットを遠隔操作し、「残された最期の時間をミカと過ごしたい」とやってきたのです。
ジュンにもう恋愛感情はないけれど、最期の頼みなら聞いてあげたいというミカ。ロボットのジュンと一緒に過ごすことになります。その中で、アキラがミカに対してそっけないことに気づいたジュン。アキラがミカの好きな食べ物も映画も知らず、「あいつは俺といるだけで幸せだから」と彼女を喜ばせる気もないことに対し、お互い大事にするから恋人なのだと苦言を呈します。
残り時間がなくなって来たことを感じ、形だけでもとミカとの結婚式を望むジュン。他人事のような態度でジュンをバカにするアキラに、ミカは怒りをあらわにします。「アキラは私のこと全然好きなんて言ってくれないのに……私のこと想ってくれてるジュンを馬鹿にしないでよ」
ミカの言葉にいら立ち、ジュンが本当に瀕死なのか病院に確かめに行くアキラ。そこで目にしたのはボロボロになったジュンの姿でした。死を前にして他の誰でもなくミカのところへ来た、その思いの強さを知ったアキラは、2人の思い出づくりを手伝うことに――。
別れたとはいえ、死が近づく中でただ一人会いたいと思ったのがミカだった。そんなジュンの思いの強さが胸に響きます。そしてその思いが、ミカに冷めた態度を取っていたアキラも変えたことにもジーンと来ます。はじめは気持ちがかみ合っていないように見えたアキラとミカでしたが、最後は2人でジュンの分まで幸せになれると確信できる結末でした。
いつかテクノロジーの進歩でこのお話のようなロボットが実現するかもしれません。自分がジュンのような立場になったら、誰に会いに行くだろうか。そう考えさせられるお話でもあります。
作者のQuqu(@ququmaga)さんは以前にも、死んだ恋人が脳だけになって彼女のもとにやってくるという漫画を公開して注目を集めました(関連記事)。ネット上で公開した短編を集めた電子書籍も販売しています。
死にかけの元カレとの三角関係の漫画
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ずしっと来る読後感。
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