「電車を丸ごと貸し切りにする」ってどんな感じ? もうすぐ100歳「阪堺電車161形の貸切ライブ」に行ってみた(3/4 ページ)
普段の「乗り」とはまた違う、濃厚で特別感マシマシな約2時間20分を過ごせました♪
「阪堺電車、貸し切りたい」 いくらくらいかかるの?
いつもの電車が、とても特別感のある空間になる貸切電車でのイベント。「運行中の鉄道を丸ごと貸し切る」だなんてかなり手続きが大変そうで、とても高そうだけれど……。鉄道事業者によっては意外と手軽にできるようです。
阪堺電車の貸切電車利用案内によると、最も気になる貸し切り料金は「5万5200円(税込)から」です(2020年1月現在)。
基本プランは新型の「モ701形」車両で、飲み物や食べ物の持ち込み自由のフリースペースとして利用可能。「使い方はアイデア次第。動くパーティースペースとして活用してほしい」と同社は説明しています。
主な備品はテーブル4台、マイク1本、ゴミ箱、クーラーボックス、車内装飾(モ701形車両のみ)。モ701形は1両あたり35人ほどまで乗れるそうなので、単純計算してうんとポジティブに考えたら場所代で1人1500円ほどから。そこまでびっくりするお値段でないことが分かります。
では今回のように、古い「161形」を指定してイベントに使いたい場合はどうすればいいのか。阪堺電車 営業課に聞きました。
──貸切電車で「161形の161号車を使いたい」と指定することはできるのでしょうか?「はい、できますよ。お問い合わせ時におっしゃってください。ただ161号車をご利用いただく場合は、車両の維持協力費として別途1万円を頂戴しております」
──なるほど。古い車両ですから、そういう費用も必要ですよね。161号車を使うときに、特に気を付けることって何かありますか?「そうですね……内装の板張りなどに傷をつけないように気を付けていただければ、と思います」
──今回の貸切イベントでは天王寺駅前から浜寺駅前を往復したコースでしたが、通天閣が近い恵比寿町方面に行くコースなどもできるのでしょうか。「基本プランは(今回と同じ)、天王寺駅前から浜寺駅前に行って折り返し、我孫子道の車庫で休憩して、また天王寺駅前に戻るというコースです。ご要望に応じてコース変更も可能です。お問い合わせ時にご相談ください」
──はい。ありがとうございました!車両の貸切サービスは、阪堺電車以外にもいろんな鉄道事業者が行っています。例えば東京地区ならば「東京さくらトラム(都電荒川線)の貸切」がよく知られています。
今回のように、貸切電車を会場にしたイベントへ出向くのも特別感があって楽しいです。もちろん自身やグループで貸切電車を会場にしたイベントやパーティーを企画しても楽しい催しになるでしょう。鉄道ファンとしても、いつもとは違った気分で電車の旅を楽しめます。皆さんもいかがでしょうか!
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