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異例の宣伝はなぜ? 漫画家が自分の作品のアニメPVを自ら制作、背景には苦しい連載事情が(1/4 ページ)

望む形で完結させられることを願います。

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 漫画家・イラストレーターの成田芋虫さん(@Immortal1664)が、自身の漫画『KILLING ME / KILLING YOU』(ヤングドラゴンエイジで連載中)のアニメPVをTwitterで公開しています。

 実はこのPV、成田さんが自分で制作したもの。なぜ漫画家が自分でアニメを作って公開することになったのか……背景には『KILLING ME / KILLING YOU』を巡る苦しい状況がありました。

成田さんのTwitterでは10万回以上再生されています
動画はYouTubeでも公開中

 現在、単行本2巻まで発売されている『KILLING ME / KILLING YOU』ですが、成田さんが自身のFANBOXに投稿した内容によると、昨年(2019年)12月の時点で、編集側から「単行本の売れ行きが厳しく、想定していた巻数(5巻)まで連載を続けられない」という宣告を受けたとのこと。少なくとも2巻があと1000冊くらい売れなければこのまま続けるのは難しく、現状では3巻、あるいは4巻で終了することがほぼ確定。ただし「今から2巻が1000冊売れてくれれば既定路線の5巻で終われる可能性がある」とも説明しており(※紙版・電子版どちらでもOK)、ただただ「物語を最後まで描ききりたい」という一心から、今回の「セルフPV制作」に踏み切ったそうです。

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 PVでは主人公のミーティアを五十嵐裕美さん、パートナーのユースアネイジア(通称ユース)をうさみ航さんがそれぞれ演じているほか、音響部分についてはアニメ「BanG Dream! 2nd Season」などを手掛けたCloud22が協力。しかし、それ以外の動画・CG・演出・背景・編集など、ほとんどの作業は成田さんが自分で担当しています。映像作品としてのクオリティも非常に高く、成田さんの苦労と思い入れがうかがえます。

PV内より。『KILLING ME / KILLING YOU』の主人公のひとり、ミーティア(CV:五十嵐裕美さん)
エンドクレジットより。音響と録音、CV以外はすべて成田さんが担当しています

狂った世界で死を求めるふたりを描いた漫画『KILLING ME / KILLING YOU』

 『KILLING ME / KILLING YOU』の内容を簡単にまとめるなら、「死ねない身体になった男女が、終わってしまった世界で、死ぬ方法を求めて旅をする物語」です。

 “世界を終わらせた隕石”のかけらが頭に刺さり、死ねない身体になった女性「ミーティア」と、カピロテに似た頭巾を被った、異形の不死者「ユース」が、行く先々でさまざま出来事や人物に出会いながら、別れ、死ぬための旅を続けていきます。

二人が試しに殺し合ってみた直後。この通り、首を切られようが身体を切り刻まれようが死ねません

 終わった世界で繰り広げられる、狂った2人のおかしな旅路。この記事では成田さんから許可を得て、漫画の1話と8話(成田さんのお気に入りの回)、そして特別編2本を試し読みとして掲載させてもらいました。なお、コミックウォーカーの作品ページでも一部エピソードの試し読みが可能です。

 その他、コミックウォーカーでは成田さんの長編読み切り作品『CHARLOTTE The Harlot』も2月28日から公開中。こちらも併せてお楽しみ下さい。

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作品・映像提供:成田芋虫(@Immortal1664)さん

KILLING ME / KILLING YOU 第1話

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