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「密です」3Dゲーム版が登場 都知事がアイアンマンばりに飛翔し「密」集団にソーシャルディスタンス指導

密集する人々を、「密です」チョップで解散だ!(そんな設定ではない)

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 コロナ禍でソーシャルディスタンスの徹底が叫ばれるこのごろ、都知事が「密です」と、密集した人々を注意するブラウザゲーム「密ですゲーム」(作:群青ちきんさん)が話題に。これにインスパイアされた、3D版「密ですゲーム」まで現れました。都知事大活躍。

現段階ではデモ動画が公開
都知事が密な集団発見! シュタタタタ……
「密です!」
都知事の衝撃でソーシャルディスタンスが保たれた!

 プレイヤーが都知事となり、町中を走り回って「密」な集団を探すアクションゲーム。都知事はツッコミのようなモーションで「密です」と指導し、人々の間隔を空けることができます。

町中でおしゃべりやパーディーをする集団に「密です」指導

 こうして町中全ての集団を、制限時間内に解散できればゲームクリア。都知事が自由に空を飛び、町を俯瞰して捜索できる、ぶっとんだ仕掛けも盛り込まれています。舞空術かアイアンマンか。

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密な集団は残り1組。どこだ……?
フワッ(え?)
えーっ
高層ビルから見下ろすと……あそこだ!(矢印は編集部の加工)
ギュイーン
密です!

 デモ動画がTwitterで公開されると、ネタのタイムリーさや「飛ぶ都知事」の奇抜さもあって広く拡散され、リツイート数は15万に迫る勢い。この大きな話題を呼んだ開発者のもうせ(@motulo)さんは、ニューヨークのコーネル大学でヒューマンインターフェースの研究をしているそうです。ねとらぼ編集部では取材して、開発の意図などを聞きました。

ゲームを通じてポジティブなメッセージを送りたい

―― まず開発のきっかけを教えてください

もうせ もともとは、買ったばかりのUnity(ゲームエンジン)のアセット(素材集)を使ってみたい、というところから始まりました。また、ちょうどそのころ、群青ちきん(@miseromisero)さんの「密ですゲーム」が話題となっていました。

 そして、群青ちきんさんがゲームを通して「外出自粛を守りソーシャルディスタンスを保とう」と促していると知り、どうせ何か作るなら、そのようにポジティブなメッセージを伝えられるゲームを作ろうと思い立ち、制作に至りました。

―― 作業にはどれほどの時間がかかりましたか?

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もうせ アメリカ時間(EST)で、4月18日に作り始めて、翌日の20時ごろに完成し、デモ動画を投稿しました。研究等、ほかの作業も行っていたので、動画の状態になるまで8時間ぐらいといったところでしょうか。

―― ゲーム自体を配信する予定はありますか?

もうせ 近々公開する予定です。まずプロトタイプを出して、定期的にみなさんの意見をとり入れながら完成に近づけていきたいと思っています。

―― ニューヨーク在住とのことですが、身辺で新型コロナウイルスによる影響はありますか?

もうせ ニューヨークは米国で最も感染者数が拡大している州ですが、私はイサカという田舎に住んでいますので、近辺で医療崩壊が起こるほどの感染者は出ていません。それでも3月中旬からずっと外出制限がかかっているので、研究室へのアクセスは閉ざされています。そのため、平日は自宅で研究活動をしながら、空き時間に今回のようなゲームを作っているのです。

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 もうせさんが危機的状況にありながら、ユーモアとメッセージを込めて開発したゲームは、近日バージョン1がリリース予定。なお、都知事がなぜ飛べるのか聞いたところ、回答は「知事なのでそりゃ飛びます」でした。ならばよし。

動画提供/取材協力:もうせ(@motulo)さん

4月23日追記

 実際に遊べるものがWebでリリースされました。PCブラウザからマウスとキーボードでプレイすることができます。

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