【令和だけどセガハードの話をしようか】20代の若者に聞く「ドリームキャストを今でも遊んでいる理由」:【令和】ドリキャスを遊んでいる人インタビュー(1/2 ページ)
ドリキャスより年下じゃないですか!
2001年、ゲーム機戦争(各社の販売競争)に破れたセガはドリームキャストの製造を中止。約20年にわたるセガハードの歴史は幕を閉じた―― 長年のゲームファンの方ならば、こんな文章を目にしたことがあるのでは? 確かに今、ゲーム“会社の歴史”を書こうとするとこうなってしまうのかもしれませんが、ゲーム“ファンの歴史”はどうやら違うようです。
本記事は“ドリームキャストを現在でも遊んでいる人”へのインタビュー企画。今回は、同ハードとほぼ同世代、20代の若者にドリキャスの魅力などを伺いました。
連載企画:【令和】ドリキャスを遊んでいる人インタビュー
「10年早いんだよ!」は“時代を先取りし過ぎるゲームメーカー”こと、セガの代名詞。その象徴ともいえるのが、ネットワーク接続機能などを1990年代末に導入したドリームキャスト。「時代が変わり、その先進性がむしろ当たり前のものになった今、同ハードの魅力は?」と、Twitterで「今でも遊んでる人」の募集をかけてみたところ、集まり過ぎちゃったので全5本の連載企画になりました。
「部活の後輩からテレビCMを紹介されて……」 大学生・ちゃんおつさん(@resisplight)
―― ドリームキャストはいつからプレイしていますか?
高校2年生だった約6年前、部活の後輩から「湯川専務」のテレビCM(※)を紹介されて……。
―― 部活のOBでも先輩でもなく、後輩が知っていたんですかあの自虐CMを
※セガ公式サイトによれば、1998年6月から放映されたテレビCMシリーズ。ドリームキャストのCMなのに、小学生が「セガなんてだっせーよな! プレステのほうが面白いよな!」と言うなど自虐的な内容だった
約4年前に、知り合いから使わなくなったドリキャスを譲っていただけることになりました。最初に購入したソフトは、後輩からオススメされた「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」。
長らくバーチャロンをゆっくりプレイしていましたが、あるとき、大学のゼミ部屋にドリキャスを持ち込んで遊んでいたところ、ゼミの先生が「僕のソフトを持ってくるよ!」と。「東京バス案内」「MARVEL VS. CAPCOM 2」「ストリートファイターZERO3」「セガテトリス」「シェンムー」「パワースマッシュ2」……全部は思い出せませんが、さまざまなソフトを触りまくりました。
―― その先生は、なぜそんなにドリキャスのゲームを……?
ちょうどその先生が大学生だったころ、セガがソニーとの戦いに敗れて、ドリキャスの生産が中止になったそうです。お店では在庫処分のために、ドリキャスのソフトが安値で大量に出回って、先生は「いつか高値がつくだろう」と買い集めていたとか。
「何と言ってもあのハードのデザイン」 かざみにこふさん(@KZM74n)
―― ドリームキャストはいつからプレイしていますか?
現在25歳。約8年前に購入したのですが、当時は高校生で、金欠のためにすぐに手放してしまいましたw
今持っているのは、5年前にセガハードを擬人化したアニメ「Hi☆sCoool! セハガール」を見て、ドリキャスへの思いが再燃して買ったもの。なので、プレイ年数は約5年になります。
―― 発売から20年以上たった今、ドリームキャストの魅力は?
何と言ってもあのハードのデザイン。正方形で整ったカッコよくもかわいくもあるフォルム、白をベースにオレンジのロゴを基調としたデザインがとてもステキです。セガハードはメガドライブ、セガサターンなどのデザインも良いですよね。
「現行の最新ハードが楽しめる現在」という前置きで、ドリキャスを遊ぶ理由を考えると難しいのですが、以前、いとこの小学生に「チューチューロケット」をやらせたら、楽しんでプレイしていて。ゲームはグラフィックが一番ではないのだと思い知らされましたね。もしかしたらドリキャスのタイトルには、まだまだ魅力があるのかもしれません。
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