子どものころに怖いことから守ってくれた“母の背中” 思い出描いた漫画に「私もそんな背中になりたい」の声
これからはその背中を守れたらいいな。
子どものころ、母の背中に絶対的な安心をもらったという思い出を描いた漫画「母の背中」が、胸がギュッとする内容で好評を得ています。作者は、家族との懐かしい思い出などを漫画で投稿している仲曽良ハミ(@nakasorahami)さん。
仲曽良さんは子どものころ、不安なことや怖いことがあると母の背中を眺めていました。怖い夢を見て飛び起きたときなど、母の背中をしばらく眺めると安心することができたといいます。
それには保育園のころの体験が深く関わっていました。当時、家族以外の人に心を開けなかったため、保育園で孤立していた仲曽良さん。そんな中、園にあったレコードのジャケットを並べて遊ぶことに夢中になります。
しかしある日、他の子が床に並べたジャケットを踏んで転び、仲曽良さんを責め立てます。見かねた別の子が止めに入って激しいケンカに。仲曽良さんにとってとても恐ろしい出来事で、夕方まで恐怖を引きずっていたと振り返っています。
保育園に迎えに来た母は様子がおかしいことに気づきますが、何があったのか聞いても仲曽良さんは答えません。雨が降りしきる中、仲曽良さんを自転車の後ろに乗せて帰る途中、母はガチャガチャが並んでいる場所で停まります。
今日は特別にガチャガチャを回していいという母。雨が降ってるのにと尻込みする仲曽良さんに「雨が降ってたらガチャガチャしちゃダメって誰が決めたの?」と背中を押します。
ウルトラマンが当たって喜ぶ仲曽良さんでしたが、「多分そういう事じゃなかったと思う」と振り返ります。恐怖から立ち直れたのは、大雨の日も雷の日も怖い夢を見た日もそこに絶対に安心で安全な母の背中があったから。「きっと母さんの背中は宇宙なんだ」と母の背中の大きさを知るのです。
いつも子どもを思っている母。絶大な信頼感があるからこそ、その背中が宇宙のように大きく、いつも守ってくれる存在だということがよく分かります。母親の偉大さをあらためて感じると共に、自分も誰かにとってそんな存在になれたらいいなと思わせてくれる漫画です。
母の日に公開されたこの漫画には、「絶対的な安心感分かります」「亡くなった母の匂いを思い出しました」「私もそんな背中になりたい」と共感する声やと「段々と小さくなっていく母の背中を今度は守るんやで」というコメントが寄せられています。
画像提供:仲曽良ハミ(@nakasorahami)さん
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