自粛解禁したら、行こう!!　今だからじっくり教えられる「鉄道旅行プラン」の作り方、楽しみ方：月刊乗り鉄話題（2020年5月版）（3/3 ページ）

【STEP 4-3】列車を決めよう（3日目：奥出雲おろち号、サンライズ出雲）

　WEST EXPRESS 銀河は京都発21時15分、出雲市着は翌朝9時31分です。夜明けの車窓に伯耆大山が見えることでしょう。

　今回は出雲市まで行かず、1つ手前の宍道駅で降ります。9時15分着です。ちょうど12時間の乗車でしたね。ここから木次（きすき）線（関連記事）に乗り、「奥出雲おろち号」の始発駅、木次駅に向かいます。しかし……。

　あ、あれ？　列車がない。次の列車は11時12分発で、木次駅着11時47分。奥出雲おろち号は10時07分発。間に合いません。

　時刻表を見ると、出雲市駅始発で宍道発9時28分の奥出雲おろち号もあります。しかしこの列車は、どうやら日曜日と祝日限定の延長運転です。あらま……。土曜日着のWEST EXPRESS 銀河から乗り継ぎできないのは残念。土曜日も出雲市駅始発の「奥出雲おろち号」を走らせてほしいなあ……。せめて宍道駅始発で良いので。

　宍道発9時08分の木次線に乗らないと「奥出雲おろち号」に間に合いません。WEST EXPRESS 銀河に乗ると到着が9時15分。ダメか……。

　いや、ちょっと待って。昔の夜行列車は、到着時刻をちょうど良い時間にするために、途中の駅で時間調整をしていました。そもそも京都から出雲市まで12時間以上なんて時間がかかりすぎます。きっとどこかの駅で長時間停車して「後続の特急に追い抜かれている」に違いありません。

　そうひらめいて時刻表をめくると……ビンゴ！　WEST EXPRESS 銀河は米子駅で停車中に「スーパーまつかぜ1号」に追い越されていました。

　米子駅でWEST EXPRESS 銀河を降りて、「スーパーまつかぜ1号」に乗り換えます。大きな駅の米子ならば売店もあります。きっと駅弁なども買えます。スーパーまつかぜ1号の宍道着は8時50分。オッケー、9時08分発の木次線に間に合いました。

　木次駅で奥出雲おろち号に乗り継ぎ、スイッチバックや紅葉の車窓を楽しんで備後落合駅着。ここから芸備線に乗り換えると岡山や広島へ行けます。しかし今回はサンライズ出雲で締めくりたいので、奥出雲おろち号で引き返しましょう。

　木次駅で乗り継いで、宍道着は16時35分。サンライズ出雲の宍道発は19時06分です。ん、待ち時間が長いですね。それならば、各駅停車で「松江」へ先行しましょう。松江なら2時間の待ち合わせ。食事やお土産ショッピングにちょうど良いです。

　最後は松江駅19時24分発の「サンライズ出雲」に乗車。夜通し走って東京着は翌朝の7時08分です。日の出の時刻は窓から湘南の海が見えると思います。

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　いかがでしたか？　こんな旅ができる日を楽しみに待ちましょう。

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