IT駆使する現代的な死神が死者を送る漫画 「クスリ」と「しんみり」がいい塩梅で人気(1/2 ページ)
寿命を迎えた人を死神っぽくない死神が迎えに来る漫画が、ユーモラスでありつつしんみりする内容で人気を集めています。作者はWebに漫画やイラストを投稿しているきゃめろん(@cameron_mrv)さん。
病院のベッドに横たわる高齢の女性のもとに、シャツに黒いネクタイ姿の3人の男性が現れます。彼女にしか見えない彼らは、フューネラルサービス「G.R.I.M」と名乗り、人間に死神と呼ばれる存在だと説明します。
死神といいつつ、その仕事ぶりは現代の会社員のよう。USBメモリを使って女性の記憶をコピー、ノートPCで記憶から“走馬灯”映像を編集して上映、とハイテク機器を駆使。“神編集”の走馬灯映像を焼いたBlu-rayや、自分の葬儀のライブ中継をあの世から見られる動画配信サービスと、充実のサービスで死者をあの世に送ります。
PCやスマホなどハイテク機器を駆使する死神らしからぬ仕事の様子がユニークです。いきなり見知らぬ3人組が現れ、頭にUSBメモリを刺されて戸惑う女性の様子と、淡々と仕事を進める3人の対比もクスリときます。
軽妙なギャグが散りばめられ、ふふっと笑いが漏れつつも、女性が家族に別れを告げる場面ではじんわりと来る……死をテーマにしながらも、しめやかなお見送りのあとで「はい撤収ーーー!」と次の現場に向かうサバサバとした死神の描写が雰囲気を明るく和らげ、コメディとしんみりのバランスが絶妙な作品です。
読者からは「死という重たい部分をいい意味で楽しく前向きに捉えられるような作品だと感じました」「めっちゃいい話なのにコメディーも挟んでててめっちゃ面白いです」と好評。続きを読みたいという声に、きゃめろんさんは「まったり更新していきます」とコメントしています。
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