新作“実写”ゲーム「デスカムトゥルー」、プレイ動画の投稿と生放送を全編禁止に ネタバレ防止のため異例の対応
全編禁止はかなり珍しい対応。
6月25日発売の実写アドベンチャーゲーム「デスカムトゥルー」について、発売元のイザナギゲームスは6月22日、東京フレックス法律事務所の中島博之弁護士と連名で、「プレイ動画のアップロードおよび生放送の公開禁止」を発表しました。未プレイのユーザーへのネタバレを防止するためとしていますが、ゲーム全編の動画公開・生放送禁止はかなり異例の対応。
「デスカムトゥルー」は、「ダンガンロンパ」シリーズを手掛けた小高和剛さんがシナリオ&ディレクションを担当する新作実写アドベンチャーゲーム。同社は発表にあたり「禁止という強い言葉での告知になってしまい申し訳ございません」と前置きしつつ、同作について「映画的なインタラクティブコンテンツ」と表現。そのため違法な動画アップロードによって新規ユーザーの楽しみが奪われてしまうことを強く懸念しており、1人でも多くのユーザーがゲームや物語を楽しめるよう、今回の発表に至ったと説明しています。
なお、はっきりと禁止されているのは「プレイ動画のアップロード」と「生放送」で、静止画については、ネタバレにならない画像を少数アップロードする程度であれば禁止は明言しないとのこと(※)。ただし静止画の場合でも、3ループ目(日本刀のシーン)以降のシーンについてはアップロードを禁止するとしています。
※静止画とあわせて攻撃的な内容を投稿するなど、権利侵害が疑われる行為に関するものを除く
「デスカムトゥルー」はNintendo Switch、iOS、Androidで6月25日発売予定(PS4、Steamでも後日発売)。主演の本郷奏多さんをはじめ、栗山千明さん、森崎ウィンさん、梶裕貴さん、山本千尋さん、佐藤二朗さんら多数の人気キャストが出演する“実写”アドベンチャーゲームで、発売前から実写ゲーム好き、アドベンチャーゲーム好きの間で注目を集めていました。
ゲーム映像というものは、著作権法では映画の著作物として保護されております。クリエイター・関係者が苦心して作成したゲーム作品を許可なく動画配信する行為は、著作権法に違反する行為であり、映画を違法アップロードすることと何ら変わりありません。ゲーム内容の全編やネタバレを違法配信で見たユーザー様が、正規品を購入しなくなれば、クリエイター達に利益が還元されず、新たなゲームを作ることもできなくなりますので、ゲーム文化の破壊にも繋がりかねません。ゲーム文化・著作権を守り、楽しいゲーム体験を多くのユーザー様に感じて頂けるよう、違法な配信等を行わないようにお願い申し上げます。
弁護士 中島 博之
「デスカムトゥルー」ゲーム画面
※画像はニンテンドーストアより
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