いじめられる先生を見たくなくて教室を抜け出した――高校時代の出来事描く漫画に反響(1/2 ページ)
高校時代、教室にいたくなくて逃げ出していた経験をつづった漫画が、心に来る内容で反響を呼んでいます。作者は『漫画家しながらツアーナースしています』などを手掛ける明(@rikukamehameha)さん。
高校時代に、教室を抜け出すようになった明さん。クラスメイトが若い女性の先生を「字が汚くて読めない」「声が小さい」「先生に向いていない」と笑ったり、授業を無視して私語をしたりする様子に「聞きたくない」「ここにいたくない」と逃げ出していました。本当は先生が逃げ出したいのに、と罪悪感を抱えながら。
「先生のこと……ちゃんと好きだからね」と思い切って伝えると、先生は明さんの気持ちを分かっていると言ってくれて、「イヤな思いさせてごめんね」と気遣ってさえくれたのです。自分が教室を抜け出すことに先生は傷ついていたはずなのに、優しくしてくれる……明さんは逃げるのは簡単だけど、「逃げている間中、言葉にできないもやもやに追いかけられる」のはもう嫌だと、意を決してクラスメイトに先生をいじめるのはやめてほしいと伝えます。
勇気を出した結果、全てがすぐにうまくいったわけではありません。明さんは「いい子ちゃん」と言われて一時はクラスで孤立してしまうことに。でも彼女の行動が、やがては同級生を変えていきます。
学校の教室という小さな世界の中で、流れに逆らうのは勇気のいること。それができたのは本当にすごい……。クラスで孤立する場面ははらはらしますが、結果的には報われてよかったと安心。
読者からは「自分にはできなかった」「頑張った!」と称賛が寄せられ、また同じように先生がいじめられるのを見た経験をした人からは、「見ているのがつらかった」「悲しかった」と当時を思い返す反応がみられます。
明さんのTwitterではその後の話も更新されています。「嫌な部分もちろんあったけど、大好きな学校だった」――明さんがそうつづる学校生活が描かれています。
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