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「Switch在庫あるが店頭に出せない」「万策尽きた」“転売ヤー”に苦しむ販売店員の悲鳴が話題に 投稿者に現場の実情聞いた(1/3 ページ)

ツイートを投稿した販売店員にお話をうかがいました。

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 「ぶっちゃけSwitchの在庫はあるが、転売屋のせいで店頭に並べることができない」という、ある販売店員の告白がTwitterで波紋を呼んでいます。編集部ではツイートの投稿者に取材し、詳しいお話をうかがいました。

今も品薄が続いているNintendo Switch

 話題となったツイートが投稿されたのは7月27日のこと。ツイートは「(Nintendo)Switchの在庫問い合わせが増えてきたので現状をお伝えします。ぶっちゃけ在庫はあります。でも店頭に並べることができません」という告白から始まり、販売店がいかに転売屋に悩まされており、そのせいでどのような被害が生じているかを、13ツイートにわたって(その後の追記も含めると17ツイート)詳細につづったものでした。

 ツイートの内容を要約すると、次のようになります。(全文は3ページ目に掲載)

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  • Switchの在庫はあるが、転売屋が買い占めてしまうので店頭に並べることができない
  • 店側としてもさまざまな対策を講じてきたが、どれも効果がなく万策尽きた
  • 購入するための「ダミーカード」を偽造されたり、売れないと伝えると「仲間を集めて店に来るぞ」と脅迫
  • 入り口で一般客にお金を渡し代理購入させるケースもあった
  • 現在はどれだけ在庫があっても「ありません」と案内している
  • 「欲しい時に欲しい物が適正価格で買える」という環境が転売屋と購入者によって破壊されている。その片棒を担がないで

 ツイートによると、販売店側も複数購入防止のためダミーカードを手渡しするようにしたり、同じ客には売らないようにしたりとさまざまな対策を講じてきたとのこと。しかし、ダミーカードを偽造しようとしたり、一般のお客に声をかけて代わりに購入させたりと、転売屋側もあらゆる手段でこれを突破しようとしてきます。また、ついには「仲間を集めて店に来るぞ」と脅されることもあり、現在はやむを得ず、どれだけ在庫があっても「ありません」と案内するしかなくなってしまったそうです。

 最初の投稿はこれまでに8万回以上リツイートされており、「転売ヤーはマジで滅びろ」「同業者だからわかる」など、投稿者に同情する声や、転売屋への怒りをあらわにする声など、さまざまな意見が寄せられました。

 なぜこのような投稿を行ったのか、編集部では投稿者の“やまだえれき”さん(@yamada_electric)にお話をうかがいました。

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