初めて家に来た友達に、おばあちゃんが出してくれたおやつは…… 漫画「祖母のおやつ」に心がギュッとなる
いつまでも心に残るできごと。
まだ幼かったころ、おばあちゃんが出してくれた“おやつの思い出”を描いた、ちょっとほろ苦い漫画に「胸がいっぱいになる」と涙する人が続出しています。作者は女子向けメディア「charmmy」で「あの日の漫画」を連載中の枇杷かな子(@BiwaAmazake)さんです。
子どものころ、初めて友達を家に招くことになった枇杷さんは、おばあちゃんにおやつを用意してほしいと頼みました。以前、友達たちの家で出された手作りドーナツ、ポテトチップスなどのおやつが魅力的だったので、うちではどんなおやつが出るのかとドキドキしていたといいます。しかし……。
おばあちゃんが用意してくれたのは「きぬかつぎ」という小さな里芋を蒸かしたもの。「何これ?」とキョトンとする友人たちを横目に、オシャレな家だと思われたかった枇杷さんは、冷蔵庫を開けて「あれー?」「プリンあったのにないな~」とウソをついてしまいます。
「きぬかつぎ」は友人たちには好評でしたが、ついおばあちゃんに「プリンがよかった」と言ってしまった枇杷さん。それを聞いたおばあちゃんは、茶化すでも叱るでもなく、ただ一言「次はプリン買ってくるね」。
食が細い枇杷さんにおばあちゃんが出してくれるのは、どれも枇杷さんの好きなものばかり。それなのに……。枇杷さんはおばあちゃんに「きぬかつぎ美味しかった」と伝えると、おばあちゃんは優しい声で「そうかい」と言います。次に友達が遊びに来た時、おやつにはきぬかつぎとチョコレートが並んだのでした。
いつもは大好きなおばあちゃんのおやつ。でも、友だちの前ではオシャレなものを出してほしかったという枇杷さんの気持ち、それをおばあちゃんについ言ってしまった罪悪感、そして、おばあちゃんの優しさ。すべてがわかるからこそ、切なくて心がギュッとしました。
この漫画の読者からは「おばあちゃんの優しさが心に染みて泣いてしまいました」「どちらの気持ちも分かって、胸がいっぱいになりました」「あああ~凄くわかります~ 友達に変な見栄張っちゃうの…でも大人になった今、当時の大人はきっとそこまで気にしていなかったんじゃないかと思えます」など共感するコメントが寄せられています。
他にもネイルをしている時の祖母とのやり取りを描いた「祖母とネイル」、夏休みの宿題の貼り絵とおばあちゃんとの思い出を描いた最新作「祖母と貼り絵」など、おばあちゃんとのさまざまなエピソードが公開されています。
祖母とネイル
祖母と貼り絵
作者の枇杷かな子(@BiwaAmazake)さんのLINEスタンプ「喋るおたまのタメ口スタンプ」が発売されています。
画像提供:枇杷かな子(@BiwaAmazake)さん
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