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意味が分からないと思うけど“表紙にアンモナイトとカメラレンズが載ってる同人誌”がスゴいのでご覧ください

言葉だとうまく説明できない不思議な雰囲気。

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 同人誌制作者さんに作品へのこだわり、思い入れなどを伺う読者応募企画「装丁にこだわりまくった同人誌、教えてください」。今回は「本の表紙で作品の世界を立体化させた、立ち読み専用同人誌」のお話を伺いました。何を言っているか分からないかと思いますが、画像を見れば意味が分かるはず。

『ドラゴナイト擬典』

  • サークル名:兎角毒苺堂(Twitter:@td1520/プリントペーパーカンパニーtd15)
  • 制作者名:伊織(Twitter:@haveanice14

次回の出展予定

―― 表紙が木製で、しかも、そこにカメラレンズとアンモナイトが載っている本は初めて見ました。「描かれている」じゃなくて、「載っている」。

 もともと紙の同人誌を作ってたのですが「売らなくてもいい本が作りたい」と思うようになり、「売らなくてもいいなら、好きな素材を使って納得ゆく作品を作ろう」と考えて制作に取り掛かったのが、この『ドラゴナイト擬典』です。立ち読み専用の本ですので、読みに来て頂ければ幸いです。直近では、9月6日(日)に開催される文学フリマ大阪にて、展示予定です。

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 表紙に載っているモチーフは、本文中の短編作品『うつろ舟』(※現在鋭意製作中)のワンシーンを立体化したものとなります。アンモナイトとアンティークカメラのレンズを使った装飾部分は、マンタム(田村秋彦)さん(@mantamu)のワークショップで造形しました。

 紙の端が焦げているのは、『災いの炎』という短編中に描かれている“図書館の火事”に巻き込まれそうになったときの痕跡です。火災の後始末は、大変な騒動だったようです。

 表紙はローズウッド製(楽器などにも用いられる高級木材)。裏表紙にも素敵な装飾が施されています。本文は、革ひもによってとじられています。フルカラーページも、モノクロページもあります。いずれ紙以外の素材の頁が挟み込まれるかもしれません。

―― この本を見た人の反応は?

 「これ本なんですか!?」という反応は非常によくいただきます。少しでもワンダーを感じていただけたのであれば、とてもうれしいです。

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本企画では取材させていただける方を常時募集しています

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