「キウイを食べよう」CMはなぜ「泣ける」のか コロナ禍で共感集めるゼスプリCM、クリエイティブディレクターを取材(1/2 ページ)
「キウイ キウイ キウイを食べよう」のCMに涙する人多数。
ゼスプリのキウイフルーツCM「好きなことを楽しみながら」篇が「このCM聞くと泣けてくる」と感動を呼んでいます。多くの人が共感するキウイブラザーズの姿はいかにして描かれたのか、CMのクリエイティブディレクターを取材しました。
「恋のマイアヒ」の替え歌を使用した「アゲリシャス篇」など、これまでにもさまざまな姿を見せてきたキウイブラザーズ。今回話題になっているのは、4月から放送されているゼスプリ キウイ TVCM 2020「好きなことを楽しみながら」篇です。
今回のCMでは「体に良いことするのって大事~」という曲をバックに、ランニング、筋トレ、山登り、足つぼマットと様々なことに挑戦するものの、失敗し続ける様子が描かれています。
「ストイックにやっても続かない」と失敗の原因に気づいたキウイブラザーズは、「ヘルシーは好きなことを楽しみながら」と呼びかけ、仲間と共に「キウイ キウイ キウイを食べよう」とダンス。最後は「好きな事なら長続きできるよ」と語りかける――というストーリーになっています。
CMの放送から間もなく、ネット上では「なんかこのCM聞くと泣けてくる」「なんか泣いちゃった。なんでだろ、疲れてんのかな」「好きなことなら 長続きできるよ……その通りだ…もう嫌いなことはやめよう」といった声や、闘病中の人からの「本当にこのCMを作ってくれた人にお礼が言いたいです。病院を探すより、まずは好きなことを楽しみながら、生きようと思います。大事な事を気づかせてくれて、ありがとう」という声も届いています。
またTwitterでは、イラストレーターで漫画家のカマタミワ(@kamatamiwa)さんが、9月1日の「キウイの日」に合わせて投稿した漫画「ゼスプリキウイのCMを初めて見た結果」も3万9000件以上の“いいね”を集めるなど大きな話題に。
カマタさんは漫画の中で「(コロナ禍という事もあり)この数か月の状況の中無意識に『頑張らなきゃ』『我慢しなきゃ』って思いつめてしんどかった人が多いんじゃないかと思います」と分析。CM制作のいきさつについて触れつつ「このCMは健康に関する内容だけど もっと広いテーマにも 受け取れるというか」「作り手の気持ちがちゃんと伝わっている」とつづっています。
このように多くの人の心を動かしているCMはいかにして制作されたのか。ねとらぼ編集部はCMをプランニングしたクリエイティブディレクターの北田有一さんを取材しました。
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