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「泥臭いのが一番かっこいいんです」 猪野広樹、座長としてコロナ禍で舞台に立つ覚悟 「PERSONA5 the Stage #2」インタビュー(2/3 ページ)

「全11公演がもう本当に勝負。自分たちもそうですけど、お客さんもある意味勝負」。

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猪野弘樹の“座長”としてのスタンス

――主人公は「高校生」と「心の怪盗」という“二面性”のある役です。演じるにあたってどんなことを心掛けていますか? 

猪野: パレスにいる「心の怪盗」が本来ありたい自分だとして、その自分を一度「日常」に持ってくるようにして、そこから抑圧して削っていく作業をしていますね。それで、パレスと日常のシーンで差をつけるっていう風に、今回は役作りをしています。

 あと、僕を中心としてストーリーが進行するわけではなく、せりふもそんなに多くない。何だったら一番下の存在なので(笑)。周りで起こっていることを見て、最後に決断するので、中間管理職みたいな主演ですね。それが難しいですよね。

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――“座長”としては、どのように立ち回っていましたか?

猪野: 座長として、僕は引っ張るとかはねぇ。あんまり得意じゃないので、引っ張るというよりケツをたたく!

――(笑)。

猪野: 「よーしお前ら来い! 俺はこんだけやってんだから、お前らも来いよー!」「ここまで血反吐を吐く思いでやるから、血反吐を吐けよ!」みたいな(笑)。

 きっと引っ張る人だったら、“みんなで行こうぜ”って感じなんだろうけど、僕の場合はその前に一個あるんですよ。「まずはボロボロになってからここに来い。まずはボロボロになってからだ!」みたいな(笑)。

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 そういう感じのチームワークが好きなんです。みーんな、疲労隠せずにいるけど、良いの作ろうぜっていうのが一番好き。そういうカンパニーにしていこうと目指しています。

――結構、泥臭い座長なんですね。

猪野: はい。泥臭いのが一番かっこいいんです。

――そんな猪野さん自身の“二面性”を挙げるとするなら、どんなところでしょう。

猪野: それこそ(現場だと)「血反吐を吐こうぜ!」とかいって、オラオラ感あるじゃないですか。でも、オフになったら、一切もう、こうですよ? (無気力な表情をする)。

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――(笑)。“無”ですね。

猪野: 無。本当に無なんですよ。本当に。もう……スンッって。珈琲屋さん入るのすら緊張するので。あなたの敷地に入ってごめんなさいくらいの(笑)。

――普段は結構大人しい?

猪野: 普段めちゃめちゃ大人しいし、めちゃめちゃつまんない人間だと思いますよ(笑)。そこが自分でも分からない。

――演劇に対してはすごく情熱的ですけど、日常になると……?

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猪野: そうそう。例えば、お店で店員さんに話し掛けられるのも苦手だから、普段絶対イヤフォンをしているんです(笑)。そこのギャップが、自分でもよく分からないところ。お芝居だったら目を合わせられるけど、普段店員さんには目を合わせられないので。そこの違いですかね二面性は(笑)。

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