「嫁は姑に仕えるもの」39度の熱があっても休ませてもらえない。義理の両親に召使いのように働かされてきた相談者 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)
「幸せな人だけが不幸になれる、もともと不幸な人は不幸そのもの」。
「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月~金曜11時~)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは9月21日(月)放送の加藤諦三パーソナリティー回。
結婚してから40年弱、夫とその両親にずっとこき使われてきたという相談。
もし死んだらどう思うかなあってすごく思う
相談者は63歳女性。夫65歳。長男37歳。次男33歳。義父90歳。義母88歳。
「姑(しゅうとめ)のことなんですけど、はっきり言って嫁ということでかなりきつく当たられておりまして。嫁っていうのは働くもので、ずっと姑に仕えるもので……。そういう感じで38~9年仕えてきたんですけれども」
この“働く”というのは家事ではなく、文字通り家業を手伝わされているのだ。具体的には言及されていなかったが、おそらく夫の実家は農家なのではないかと思われる。
「たとえば39度とか熱が出て『休ませて頂けませんか?』って言っても『休むなんて冗談じゃない』っていう感じで言われていたので」「その後で『いつもより能率が悪かった』って言われてもうホント泣きたかったです」「これで、もし死んだらどう思うかなあってすごく思います」
夫とは恋愛結婚だったようだが、義理の両親がこんな感じなので同居を開始した初日からずっと後悔をしているという。
そんな義理の両親も高齢となっており、だいぶ身体が衰えてきている。だからといって、これまでの受けてきた仕打ちが消えるわけではない。
「主人の弟さんが来た時に、そのお嫁さんと姑が歩こうとすると、腕を組んであげて、こう寄り添うように歩いてあげたり、そういうことをするんですけど、私できないんですよ。今までこんな目を見てきたのに、なんでここまできて親切にしなきゃいけないんだろうって」
40年近く同居し続けている相談者と、たまに会いに来るだけの弟の妻とでは立場が違いすぎる。そりゃあ、たまのことだったらイヤな姑にも優しくできるだろう。
「率直に言って、好きではないっていう言い方は不適切かもしれないけども……?」
「はっきり言って好きではないと思います。できればあの、そばへ……」
「離れていたい? 結構きつい40年弱でしたね」「今日の相談というのはどういうことですか?」
「ホントにイヤなんです、いろいろしてやることが。それをイヤだと思わないでできる方法はないかと思いまして」
あ、「義理の両親の世話をしたくない」ではなくて「イヤだと思わないでできるようになりたい」という相談なんだ……。
アナタを召使いとして思ってきたということだよ
この日の回答者は、心についてのエッセイストとしておなじみのマドモアゼル・愛ちゃん。
「ずっとお話を伺ってきて、一番僕が不快に感じたのは、アナタの夫はどこにいるんだっていう思いなんですよ」「僕ね、その内のひとつでもいいから夫にさせるべきだと思う。そうするとアナタがスッキリしますよ」
「主人は一切手を出さないんですよ」「話しても、ちょっと言うとすぐに『うるさい』って言って自分の部屋へ入っていっちゃうような人なんです」
「旦那に対して、どこかで覚悟を示さないとダメだよね、そしたら」「だってこれは夫に対する怒りだもん、ホントは」
夫は「嫁は家事も仕事も、両親の面倒を看るのも当然」と思っていそうだし、姑も、自分がずっとそうやって生きてきたからこそ、相談者にも同じことを要求する。男尊女卑的な思想は根深そうだ。
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