ディズニー新エリア「美女と野獣」の完成度がすごすぎました 映画の再現っぷりをネタバレ解説します(2/2 ページ)
映画の世界はここにあったんだ!
いよいよライドに
その先のキューラインでは、映画のストーリーを丁寧にかつ、ポイント的になぞっています。洗濯場でポット夫人とチップが「女の子がやってきたんだ!」と話すシーンがシーツの向こうで行われていたり、ビーストがベルを半ば脅すように晩餐に来るように誘うシーンなどを見ることができます。
この先にアトラクションの乗り場があります。中央には大きなコンロ、天井や壁を見ると食材や調理器具がぶらさがっていて、どうやら調理場のようです。乗り場はA~Fの6箇所にわかれ、各乗り場から魔法のカップへ乗り込みます。魔法のカップは1台あたり最大10名乗車できます。前後左右を数人ずつ感染対策のクリアシールドで隔てています。シートベルトを装着し、いよいよライドスタートです。
キッチンから乗車したゲストは、ダイニングルームへと誘われます。ルミエールの挨拶から「ひとりぼっちの晩餐会(原題:Be our Guest)」がはじまります。一人で使うにはとても長すぎるダイニングテーブルの端に座るベルの目の前で次々と皿や花瓶、ケーキやゼリーやシャンパンが舞い踊ります。ゲストの皿もまるでショーに登場する皿の1枚になった気分! あっという間にテーブルの上は大渋滞。まわるたびにテーブルの様子が彩られていく様を堪能しましょう。
晩餐会ののち、映画本編ではベルとビーストが仲を深めます。雪の積もる城の中庭に、深紅のローブ姿のベルと小鳥と戯れるビーストが現れます。二人の初々しい姿にほっこり。「愛の芽生え(原題:Something there)」の歌声に酔いしれて揺られていたいシーンです。
城のバルコニーで星空を眺めつつ寄り添う2人。ロマンチックなシーンは束の間の儚い時間となります。映画のストーリーでは父モーリスを心配したベルがビーストと別れ、街へ戻ります。そして、ガストンや村人が恐ろしい「野獣をやっつけろ」と武器を手に森へ向かいます。城の石橋を渡り、城へ攻め入るシーンからアトラクションは再開します。「夜襲の歌(原題:The Mob Song)」の響く中必死に耐え、戦う仲間たちに注目です。
物語はクライマックスに。ビーストは愛の言葉で呪いが解け、人間の王子の姿へ戻ります。最新技術のオーディオ・アニマトロニクスのリアルすぎる動きに感動します。そして、ラストシーンはメインテーマ「美女と野獣(原題:Beauty and Beast)」が流れ、天井のシャンデリア、窓の風景、どこを切り取っても映画そのもの。余韻にひたれる没入感は何度でも体験したくなります。現在、アトラクション乗車には入園当日、東京ディズニーリゾート・アプリによるスタンバイエントリー抽選が必要です。
村で感じる“遊び心”
この村にはいたるところにイマジニアたちの遊び心がかくされています。「美女と野獣」の劇中に流れる数々の名曲を手がけたハワード・アシュマンとアラン・メンケンを称えるA&Mの看板はぐっとくるものがありますね。
城の雰囲気も時間帯によって異なり、トワイライトタイム、ナイトタイムでは照明も異なります。筆者来園時はあいにくの天候でしたが、夕暮れ時の不気味な雰囲気漂う城の写真が撮れました。映画を知っていると、せっかくの来園日が雨や雪でも、“あのシーンと同じ景気”と前向きに楽しめそうです。
エリア内にあるトイレは馬小屋と想像できる道具が置かれています。壁にかけられた馬蹄をよくみると、ディズニー映画「ムーラン」やディズニー/ピクサー映画「メリダとおそろしの森」の馬の名前がきざまれています。ディズニー映画では、よくよく探すとこんなところに! というクロスオーバーが多くの作品に隠されているのがおなじみですが、パークでも同様に味わえるなんて夢のようです。
森のさらに奥、冒頭に説明した1つ目の入口近くのフードワゴンはベルたちの住む村とはまたテイストが違います。同じくフランスを舞台としたディズニー映画「ノートルダムの鐘」に出てくるジプシーたちの小屋の雰囲気に似ている気がしません……? ファンタジーランド・フォレストシアターに近いため、その雰囲気なのかもしれませんが、「ノートルダムの鐘」にベルが一瞬映るシーンがあることや同郷ということからこういった想像を楽しめるのもディズニーのいいところ。ゲストの想像力が新たなストーリーを作る……まさにイマジニアたちの想いがこもった演出なのではないでしょうか。
ディズニーランドホテルで気分高まる!
東京ディズニーランドホテルも大規模開発エリアオープンに伴い、バナーによる装飾が施されています。エントランスや、ミッキーやミニーの像のバッグなど、ロビーのあらゆる場所で楽しめます。各施設の絵柄のポストカード、オリジナル紙袋が宿泊特典となっています。感染拡大予防対策もレセプション前、オンラインチェックインなどで行われています。
そんな東京ディズニーランドホテルのおすすめの部屋はなんといっても、2015年にオープンした「美女と野獣」モチーフの特別ルーム。ずっと人気のルームですが、新エリアオープンで改めて注目されています。
部屋の隅々まで、映画のモチーフがちりばめられており、ファンはもちろんのこと映画を1度でも観たことある人は興奮すること間違いなし!本棚の壁紙(よくみるとディズニー作品のタイトルが……!)やベッドボードのバラ、トイレや浴室の扉には劇中に登場するステンドグラス調になっています。室内には隠れミッキーもいるので宿泊の際は探してみるのもいいかも!
(C)Disney
関連記事
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.