「92歳、あと何度会えるんだろう」 コロナ禍で帰省できなくておばあちゃんに会えない漫画が胸に来る
コロナ禍で地元に帰れない青年の思いを描いたお話です。
「あと何度会えるんだろう」――帰省できなくておばあちゃんに会えない“いま”を描いた漫画がTwitterに投稿されています。青年が強く願わずにはいられない思いとは……。
青年がいま思い返すのは、おばあちゃんが地元の蕎麦屋に連れて行ってくれた小さい頃の思い出。それから大きくなっていろいろ経験する中で、彼は「(どんなときも)俺を信じてくれた」おばあちゃんのありがたみを感じ、「いつか…あの蕎麦屋に連れて行くからな…!」と心の中で思っていました。
一方で、おばあちゃんは1年ほど前から、ご飯を食べたことを忘れてしまうといった症状がみられるように。それから施設で暮らすようになったおばあちゃんは、現在92歳。「あと何度会えるんだろう」――そしてその状況は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響でさらに厳しくなります。あの思い出の蕎麦屋も今ではコロナ禍で閉店に……。
おばあちゃんがいる地元への帰省を自粛することを選んだ彼は、昔の蕎麦屋での楽しい時間を心に焼き付けるように改めて振り返ります。「あの場所が、あの時間が、ずっとここにありますように」。現在の“会いたいけど会えない”状況の中で、青年はそう願わずにはいられないのでした。「ばあちゃんの時間だけ止まってくれ!」という真っすぐな言葉が心に来る……。
作者で漫画家の小柳かおり(@kaokaokaoriri)さんによると、今回の漫画は「知り合いの方のお話をベースに描かせてもらいました」とのこと。小柳さん自身も、田舎に帰りたいけどなかなか帰れない現状に悩んでいることをツイートしており、地方から上京してきた人にとっては共感しやすい内容となっています。
小柳さんはTwitterでさまざまな漫画を公開中。同じく「実家に帰りたい」思いで描かれた「年老いていくおばあちゃんを前に、何も言えなくなった時の話」も心に刺さる漫画です。
画像提供:小柳かおり(@kaokaokaoriri)さん
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