ニュース
お米の代わりに砂糖水を生む「砂糖イネ」爆誕 名古屋大学などが開発、“第3の製糖植物”目指す
日本の農業生産力が向上するかもしれないと期待されています。
advertisement
名古屋大学などの研究チームが、イネの遺伝子をゲノム編集技術により改変し、高純度のショ糖を生産する「砂糖イネ」の開発に成功したと発表しました。
研究に使われたイネは、受精に失敗すると米粒ではなく液体を生成することが確認されています。液体の成分解析によると、ショ糖が98%、果糖とブドウ糖が1%ずつ含まれていました。
98%のショ糖というのは高純度で「第3の製糖植物」として世界に提供できるのではないかと研究チームは期待を述べました。現在、サトウキビと甜菜だけが世界で生産できるショ糖となっていますが、それぞれ沖縄などの熱帯地域、北海道などの寒冷地など、効率良く生産するには地域が限定されます。
advertisement
「砂糖イネ」は、イネが日本国内のどこであっても生産できることから、地域を限定せずに糖生産が行える可能性があります。また、日本だけでなく世界的に糖生産の限界を超えることができるかもしれないとしています。
研究チームはイネと同じようにトウモロコシやコムギなどでも同様の遺伝子改変を行うことで、世界各地の事情に合わせた糖生産が可能になるのではないかと今後の展開へ期待を寄せました。
関連記事
JAXAが約13年ぶりに宇宙飛行士を募集 月探査を視野に、2021年秋頃に募集開始へ
夢の宇宙飛行士になれる機会がついに。通常の3倍の長さの「超柿の種」を中1男子が発見! 「幸運の持ち主」「商品化して欲しい!」と大反響呼ぶ
15万件以上の“いいね”を集めています。「ワニもヘリウムガスを吸うと声が変わる」 京大准教授がイグノーベル賞を受賞
ワニが人間と同じように声を作っていることを明らかにしました。意外に微力! 小惑星探査機はやぶさ2「イオンエンジンの推力を家庭で感じられる方法」を試してみた
微妙な調整をしつつ、もうすぐ地球に帰ってきます。「はんこってなんで押さなきゃいけないの?」 小学生の自由研究がガチすぎて「その辺の卒論超えてる」「将来有望」
「図書館を使った調べる学習コンクール」入賞作品。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.