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亜光速で進む宇宙船、船内のパイロットは未来へ進むーー科学のもたらした悲劇を描く漫画(1/2 ページ)

1分1秒が文字通り「非常に重い」状態です。

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 「タイムトラベルとタイムマシンの可能性」が話題となった際、かならず触れられるのが「現状では過去に戻れないが、未来へ行くことは可能」というもの。

ちなみに「ウラシマ効果」というのは、この現象を説明するために作られたSF用語です。

 これは実際に観測されている事象で、例えば宇宙にあるGPS衛星の時計は重力の影響が薄いため、飛んでいるうちに地球の時間から少しずつ遅れていきます。このわずかな時間のズレが致命的な機能不全をもたらすため、GPS衛星の時計は地球の基準時計よりもほんのわずかだけ早く動くよう設計されているのです。

 今回紹介する作品は、この「時間の遅れによって未来へ進める」条件が整った世界で起きた、ある事件についてのお話です。作者はALISON(@ALISON_airlines)さん。

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 加速し続ける宇宙船、その中でろうばいする女性。彼女は疲れ切った表情で、ひたすら「寝てはいけない」とつぶやいていました……。

 ことの始まりは3日前、ついに開発された「亜光速(光の速さに限りなく近い速度)で飛行可能な宇宙船」による実験です。目的は2つ。1つは人類が到達可能な最高速度の更新。もう1つは「光速に近い状態に置かれると、時間の経過が遅れる事象の観測」でした。

 実験は見事に成功、記録更新と同時に「船内時間と地球時間のズレ」の観測に成功しました。目的は果たしたと、宇宙船の速度を下げようとする女性でしたが……機内のコントロール機能が故障してしまい、減速どころかどんどん加速してしまいます。

 その後も問題は解決せず、亜光速で飛行を続けること3時間。時間の流れが違う地球では、すでに数カ月は経過している状態です。このままでは地球の時間から離れ、彼女だけがはるかな未来へと進んでしまいます。機能は回復する兆しさえ見せず、彼女は状況を打破しようと考え続けましたが……。

 3日後。彼女は一睡もせず、ひたすら「この状況から脱出する方法」を考え続けていました。こうしている間にも、地球で待つ家族との時間はどんどんズレていきます。眠ってしまえば時間はさらにズレてしまう、眠ってはいけないと、眠気をこらえ必死に考える女性でしたが、ふと意識を失ってしまうのでした。

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 うっかり眠ってしまった時間と、加速し続ける宇宙船。これらがいったい何をもたらしたのか。それは漫画を読んでお確かめください。

作品提供:ALISON(@ALISON_airlines)さん

たけしな竜美(@t23_tksn

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