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【好きなゲームが世間のクソゲーな人インタビュー】世界観のクセの強さは認めるが…… FC向けソフト「キテレツ大百科」(1/2 ページ)

「キャッキャはしゃいでるだけのヤツは、床屋さんでも行って原作読んでこい!」

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 年末企画「自分の好きなゲームが世間ではクソゲーと言われている人インタビュー」。今回はファミコン向けソフト「キテレツ大百科」を5歳のころから遊んでいるという方にお話を伺ったナリ。

企画:好きなゲームが世間のクソゲー

「これはクソゲー」「あれはクソゲー」と世間は気軽に言うけれど、遊び方も感性も人それぞれ。むしろ、そんな風に言われている作品の魅力を知っている人に話を聞いてみよう。Twitterで募集をかけたら、2~3人くらい手を上げてくださるのでは?

……と思っていたら、100人くらいから連絡が来ちゃった企画です。編集部のリソース的に可能な範囲で記事化。1日1本ペースだと公開しきるまでに数カ月かかるので1時間に1本ずつ公開します。

「キテレツ大百科」(fm_keiさん)

 1990年発売のシンプルな横スクロールアクション。私の兄が誕生日プレゼントに買ってもらい、兄弟で遊んでいました(自分は当時5歳)。1人プレイなので“死んだら交代”です。

 操作性はある程度「スーパーマリオブラザーズ」に似ていて、取っつきやすいゲームです。独自要素としては「キャラの重力を反転させることで天井が歩ける」というものがあり、この重力反転を利用したステージ攻略が気持ちよかったですね(同様のシステムを持つゲームは他にもあるかもしれませんが、当時は本作以外に知りませんでした)。

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 操作自体はただの連打ですが、発明パートがあったり発明品が活用できたりするのもキテレツらしくて良いと思います。

 初プレイだと難易度高めの作品ですが、クリア時の達成感もひとしお。遊び慣れた後でも“クリアできる範囲でやや難しい”くらいの歯応えがあり、現在も数カ月に1度くらい遊びたくなります。

 クソゲーと言われていることを知ったのは、おそらく16~17歳ごろ。インターネットが普及したことで、世間での評判の悪さを知ることになりました。

世間ではクソゲーと言われている理由

 理由の1つは難易度の高さです。

操作性のクセ

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 このゲームの発売当時は、「スーパーマリオブラザーズ」“横スクロールアクションの操作性の基準”になっていたと思います。マリオと比べるとキテレツは動きが遅く、反面、止まろうとすると妙に滑ります。また、思っていたよりも高くジャンプしてしまい、想定外のところで頭をぶつけます。

 前述の通り、このゲームの操作性はある程度マリオに似ていますが、このような微妙なギャップは無視しがたい問題だったのでは。

仲間の存在

 マンガ「キテレツ大百科」でおなじみのキャラクターみよちゃん、コロ助が仲間になります。性能はプレイヤーが操作するキテレツと全て同じで、キテレツの動きを若干遅れた状態でほぼトレースします。

 仲間も敵を踏めば倒すことができ、アイテムに触れれば恩恵があります。

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 ただ先に述べた通り、操作キャラのキテレツと仲間は“性能が全て同じ”であるため、敵に触れたらキテレツにダメージが入ります(共用のライフポイントしかなく、誰がダメージを受けても連帯責任)し、仲間だけでも穴に落ちたらミス扱いを受けます。

 仲間がいることは、マイナスの要素のほうが大きいです。ツラいです。進めていくとキテレツ、みよちゃん、コロ助の3人パーティになるところがあり、仲間関係の難易度は最高潮に達します。その後、みよちゃんがさらわれ、仲間が減ったときには思わずガッツポーズが出ます。

 ちなみに、説明書のない中古品を買うと気付かないかもしれませんが、仲間だけが落下した場合については救済策が。セレクトボタンを押すと、キテレツのいる場所へ仲間がワープしてくれます(正確にはセレクトボタン“だけ”を押す。他のボタンと同時押しするとなぜかワープが発動しません)。

 クソゲーと言われているもう1つの理由は、世界観。

 ハサミが空を飛び、セロハンテープがにじりより、巨大なみよちゃんが家に詰まって「キテレツ大百科」は電球だらけのギランギランなステージに置かれている……といった感じで大変個性的、そう、大変個性的な雰囲気を醸し出しています。

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 他にも特筆すべき要素がたくさんあって、「マンガを何となく知っているくらい」のレベルでも、原作の世界観とマッチしていない要素がいくつも見つかります。

 (ちなみに、私は5歳のころからプレイしており、原作と無関係に“こういう世界観のゲーム”として受け入れていたので、ここはネットで見かける評価をそれっぽく書いているだけです)。

クソゲーとされる理由に納得できるか

 難易度については非常に納得できます。

 再び「スーパーマリオブラザーズ」を引き合いに出しますが、あのゲームは“ゲームというものに初めて触れた人”が徐々にステップアップできるように作られていると思います。対して、この「キテレツ大百科」は“このゲームに始めて触れた人”が徐々にステップアップできるように設計されていて、最初からある程度の腕前を要求されます。

 また、「マリオのミス=操作しているプレイヤーのミス」と納得できますが、しかし「キテレツ大百科」の“プレイヤーが直接操作できない仲間キャラのミス”は自分の責任として感じられるでしょうか。思わずソフトを引き抜いて「キテレツ大百科壁当て」という新作ゲームが遊びたくなります(ちなみにコロ助の同行する時間がもっとも長いため、特にコロ助へのヘイトがたまります)。

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 一度クリアしてから最初から遊ぶとちょうどいい難易度に感じられて、足手まといの仲間の存在すら「あ~、ここでコロ助いないと簡単過ぎるな」と思えるようになるのですが。

 プレイを重ねることでうまくなっていきますが、ある程度の難易度に対してそれが続けられるかどうか……というのが、このゲームの評価の分かれ目になるかと思います。

 しかし世界観に対する悪評には納得していません。

 このゲームにはちゃんとオープニングがあり、「事故で作られてしまった夢の世界」が舞台であると説明されています。極端な話、どんな世界観でも成立する設定になっているのです。ただ、ゲームの世界観はグラフィックという分かりやすい要素に関係するため、“何か一言ツッコミを入れたい方々”の良いおもちゃになっているようです。

 一番ヒドかった感想は「キテレツ地獄」にケチを付けていたもの。これは原作にも登場する、由緒正しい設定です。床屋さんでも行って原作読んでこい!

 確かに世界観のクセが強いのは事実。それが受け入れられず、繰り返しプレイできないことが、クソゲーという評価につながってしまうケースもあるでしょう。合わない人がいるのは仕方ないと思います。

 だが、キャッキャはしゃいでるだけのヤツは、床屋さんでも行って原作読んでこい!

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