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ある作家の死が「本の世界」を教えてくれた 読書にのめり込んだきっかけを描いた漫画に反響続出(1/2 ページ)

のめり込める作品に出会えたことの幸福。

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 本好きの人の中には、その作品世界に我を忘れて入り込んでしまった大切な1冊、というのを持っている人もいるのではないでしょうか。Twitterにエッセイ漫画を投稿しているたぬ£ポンド(@tan_uk_ijiru)さんが小学生時代に読んだ『氷点』との出会いを漫画にしたところ、読者から多くの共感を呼んでいます。

 たぬ£ポンドさんが『氷点』に巡り合ったのは、作者の三浦綾子さんの訃報が報じられたその日でした。三浦綾子さんのことはもちろん、作品も知らなかったたぬ£ポンドさん。ニュースを見て興味を示したたぬ£ポンドさんに、母親が『氷点』の簡単なあらすじを教えてくれました。

 しかし「凄いのが卒業式のシーン!」とまで言ったのに、肝心なところでストップ。「あとは自分で読んでみたら?」。そう言った母親は、翌日『氷点』を買ってきてくれました。

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作者本人の死をきっかけに『氷点』に出会いました

 最初は卒業式がどうなったのかを確認できれば良いと思って読み始めたのに、ドキドキしながら最後まで読了。ラストで心が切れてしまいそうな程の衝撃を受け、その勢いのまま『続・氷点』を、泣きながら読み終えてしまいました。

 その衝撃は翌日まで引きずってしまうほどで、心配した友人に事情を話すとその友人も『氷点』の虜に。一緒になって『氷点』の解釈を探求するために、他の三浦綾子作品まで手を伸ばすことになりました。


自分で物語を読み解いていくのは楽しいですね

 作者の死をきっかけに知った本が多くの作品を読むことにつながり、さらには子どもから大人へと変質していくことになったたぬ£ポンドさん。読者から「すてきな読書体験」「このツイートをきっかけに『氷点』一気読みした」「また最初から読みたくなった」など、漫画に引き込まれた人からの感想が届いています。

 三浦綾子記念文学館では『氷点』を始めとした三浦綾子作品の冒頭を公開しているので、気になった人はまずはこちらを読んでみると良いかもしれません。

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