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「このままお別れなんて」患者に会いたい家族の願い、どうする? コロナ病棟の看護師の葛藤を描いた漫画に考えさせられる(1/2 ページ)

できるだけ早く日常が戻ってきてほしい。

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 コロナ病棟の看護師および入院患者とその家族の葛藤を描いた漫画が、医療現場の大変さを考えるきっかけになると注目を浴びています。作者は『Ns’あおい』『はなうた』などで知られるこしのりょうさん(@koshinoryou)です。

 主人公の内藤さんは家族のいるS県からT県へ単身赴任し、コロナ病棟で勤務する看護師。離れて暮らす家族とはビデオ通話で顔を合わせます。通話中、奥さんが義父の入院を心配するも、F県に住む両親とは話すことすらかないません。

 コロナ防御対策は、医療者でも神経をすり減らし、時間もかかるうえ資材不足も深刻でお見舞いの人まで回らないのが現実。しかし、内藤さんの一番の懸念は、入院患者のストレスでした。患者は家族と面会できず、隔離されていくうちに「バイ菌みたいな扱い」と感じるまで自尊心を傷つけられています。

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 そんな中、コロナ陽性の疑いで搬送されてきたお年寄り、吉原さんの容体が急変。吉原さんの奥さんを呼び出し「今日1日がヤマ場だと思います」と伝えます。すると、奥さんは「主人に会わせてもらえませんでしょうか…」と一言。吉原さん夫婦には子どもはおらず、親はもちろん兄弟にも先立たれていました。奥さんはたった1人の家族にどうしても会いたいと懇願します。

 内藤さんは、涙をにじませる吉原さんの奥さんを前にして、患者や家族の尊厳を奪っていいのかと悩みます。そして、希望通りにはいかないけれど、吉原さん夫婦を会わせるある方法を思いつくのでした。

 こしのさんは、看護連盟のコミュニティーサイト「アンフィニ」で「HANA♪うた」を連載しており、「緊急事態宣言の日『コロナ病棟、葛藤の先に・・・』」は、1月8日に公開された第13話(内藤隆(コロナ病棟))です。こしのさんによると、今作は英語版の制作も考えているとのこと。より多くの人が医療現場や医療従事者について考え、寄り添える社会になってほしいと願います。

画像提供:こしのりょうさん(@koshinoryou

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