日本食品添加物協会、大学入学共通テストの問題文に苦言 「甘味料について誤解を与える」
英語リーディングで、甘味料の健康被害に関する文章が出題されました。
一般社団法人日本食品添加物協会は、1月16日・17日に実施された大学入学共通テストの英文について、「甘味料について誤解を与える」との見解を発表しました。
当該の英文は「英語リーディング第6問B」で出題。問題文と同協会による和訳は以下の通りです。
「Apart from calories, however, some research links consuming artificial LCSs with various other health concerns. Some LCSs contain strong chemicals suspected of causing cancer, while others have been shown to affect memory and brain development, so they can be dangerous, especially for young children, pregnant women, and the elderly.」
「しかしながら、カロリーとは別に、ある研究は、人工的に作られた低カロリー甘味料摂取とさまざまな健康への懸念を関連付けています。低カロリー甘味料のうち、発がん性の懸念のある強力な物質を含むものもあれば、記憶力、脳の発達に影響するものもあり、それらは、特に幼児、妊婦、高齢者に危険となりえます。」
同協会は抜粋した表現について「受験生および多くの関係者に甘味料に対する誤解を与えるもの」と判断。出題内容そのものが誤っているわけではないとしつつも、「研究発表された内容だからといって、それが安全性の専門家または機関にて検証されているとは限りません」と指摘します。
「甘味料等の食品添加物は、さまざまな論文等を基に複数の専門家による審議を経て、安全性が確認されています」と強調した上で、「問題文で取り上げられました低カロリー甘味料(aspartame, Ace-K, stevia,sucralose, advantame)は、日本のみならず海外各国でその安全性に問題無いとして使用が認められているもの」「安全性への懸念だけをクローズアップすることは、公に使用が認められている甘味料に対して、誤った認識及び不安や混乱を与えてしまう」と苦言を呈しています。
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大学入学共通テストの翌週に。
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