少年と秘密基地を描いた自主制作アニメに反響 「憧れた世界観」「生活の工夫が見てて楽しい」「癒やされる」(1/2 ページ)
細かく描かれた背景から世界観を考察するのも楽しい。
「子供の頃の夢」との題で投稿された自主制作アニメが、ワクワクして癒やされるすてきな世界観で話題になっています。
王道な「少年と秘密基地」というシチュエーションで、夕食(あるいは夜食)を食べた少年が満足げに横になるまでが約10秒で描かれています。
人工的な洞窟っぽい雰囲気のなか、周囲のロープには洋服から魚までが干してあったりと、生活感を感じます。上の木に吊したランタンには虫が飛んでいて、下には明るく揺れるたき火、湯気が立つ鍋など。さらによく見ると、少年が座っているのは軽トラックのようです。いろいろとそこでの暮らしの想像が膨らむ、まさに子どもの頃に夢見た秘密基地の光景に心躍る!
作品を投稿したのは、自主制作アニメチームのアソビヅクリ(@ASOBIZUKURI)。ツイートでは音作りに関しても「少年が倒れ込むシーンの音は、布団に倒れる音と、木の板を叩いた音を録音してミックスさせて作りました」と明かしており、知った上でもう1度観るとまた面白いです。
実は今回の動画は、制作中のオリジナルアニメの一部で、2020年11月には少年が小さいボートの上で気持ちよさそうに眠る約1分の動画も公開しています。こちらものどかな日常に心が安まる……。
他にも公開されている制作過程によると、少年が暮らしているのは浸水した町で、「ガラクタ町」と呼ばれる世界のようです。大きなビルなどの建物が水に沈んでいたり、外壁のほとんどが緑で覆われていたり。かつての生活感が残る廃墟と、そこでたくましく暮らす子どもたちの姿が印象的です。
今回公開された作品には、Twitterで「最高ですね!」「温かみがあってステキ」「生活の工夫が見てて楽しい」と、その世界観に魅了された人たちから称賛が寄せられ、海外のユーザーからも同様に「素晴らしい」との声が上がっています。中には「何の映画ですか?」なんて声も。
アソビヅクリはファンコミュニティサイトの「pixivFANBOX」で、支援者向けにオリジナル作品のイメージボードやボツ案などを公開中。またBOOTHでは、“中の人”のひとりでアニメ作家の下田健太郎(下田スケッチ/@momobuto)さんのスケッチ本も販売しているので、絵に興味がある方や応援したい人は覗いてみるといいでしょう。
作品提供:アソビヅクリ(@ASOBIZUKURI)
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