ZOZOから人間そっくりなバーチャルモデルがデビュー　ディープフェイク技術の第一人者と共同開発

　ZOZOテクノロジーが「バーチャルファッション」プロジェクトを開始。第1弾として4人のバーチャルファッションモデル「Drip」を誕生させたと発表しました。すでにInstagramでの活動を開始しています。

　誕生したモデルたちは本物の人間に近い姿をしています。これらはディープフェイク技術において世界的第一人者であるHao Li氏が率いるPinscreen社との共同開発で作られました。ディープフェイク技術とは、人工知能(AI)による人物画像合成技術。実在する人物の顔画像を別の人物の顔にすり替えることができます。Dripメンバーの顔は、実在する人物の顔画像をCGで制作された頭部に合成することで実現しています。

　4人のモデルは、InstagramやTikTokで活動を発信していきます。同社は、今後の展望について「商品ページを閲覧する際に顧客の体形、年齢に近いモデルの着用画像が自動的に表示される」、「過去の購買データから好みのアイテムやスタイルを判断し、そのアイテムやスタイルに合ったバーチャルモデルが着用した画像が提案される」などの応用を見込んでいます。ECサイトで発生する撮影・採寸・原稿作成といったいわゆる“ささげ業務”の省コスト化も可能になるとしています。

（高橋ホイコ）