【育児マンガ】「子どもの趣味に付き合うのは寂しい」と思っていた私が、気付いたら鉄道好きになっていたワケ(1/2 ページ)
育児のなかで気付いた、楽しさと難しさ。
うちの息子は2歳になったばかりのころ、突如として鉄道に大ハマリしました。新幹線や特急列車の名前をしっかり覚えて、スラスラ披露。買い与えたオモチャや図鑑、DVDなどからも、ものすごい勢いで知識を吸収していきます。
「私たち両親ともに別に鉄道好きというわけではないのに、不思議。そして、子どもの学習能力ってスゴい!」と感心しているばかりではいられません。今回は「子どもの趣味に追いつくのって楽しさもあるけど、大変ですよね」というお話です。
息子と一緒に遊びたいのに「マックスとき」「やまびこ」の違いが分からない
前述の通り、私たち夫婦は別に鉄道好きではありません。特に私は新幹線どころか電車すら走っていない場所で生まれ育ったこともあり、「新幹線=大阪から東京に行くときに乗る白いやつ」程度の認識。鉄道の「系」が何を意味するかはおろか、新幹線が連結することすらも知りませんでした。
ですから、息子とプラレールで遊んでいても、何を言っているのかさっぱり分からず、困ってしまいました。まだ「海」と「川」の区別がつかない子どもに、「マックスとき」と「やまびこ」の違いで怒られてしまったりするわけです。
「これではいけない。愛する息子と一緒に遊ぶために、懸命に列車の名前を覚えねば」と、夫婦で鉄道について勉強することにしました。
初めは「はやぶさ」の存在すら知らなかったり、「ボディーのラインの色が違うだけで名前も変わるなんて……!」と驚いたりしていた私も、しばらくすると全ての新幹線、たくさんの特急列車の名前を覚えるまでに。いつしか、台風により北陸新幹線「かがやき」が浸水してしまったときには、涙を流すくらいには鉄道好きになっていました。
子どもの趣味に付き合う楽しさ
正直、子育てを始めるまでは「子どもの趣味に付き合うのって、なんだかちょっと寂しいな」と思っていました。子ども一色の生活になって、自分のアイデンティティーがなくなっていくような気がして怖かったんです。
特に、鉄道に関しては「子どもが乗り物好きになったら嫌だなぁ」とすら思っていました。列車を見る楽しさなんて知りませんでしたし、列車がただ走っているところを、夏は暑さ、冬は寒さに耐えながら見に行くなんてツラ過ぎるのではないか、と。
けれども、実際は違いました。息子が喜ぶ姿を見られるだけでもうれしいのはもちろんですが、子どもの好きなものを通じて今まで知らなかったことを知ることができ、自分の世界がどんどん広がっていく楽しさが味わえました。
また、鉄道好きになった息子は近所の電車に乗るだけでも喜んでくれるのでお金がほとんどかからず、移動中も静かにしてくれるように。以前の思い込みに反して、親にとってはいろいろと助かる趣味だったと思います。
私は「これからは、子どもの鉄道愛好家『子鉄』になったわが子と一緒に楽しむぞー!」と張り切っていました。しかし、半年後……。
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