足跡を残す音が聞こえてきそう 「新雪を踏む」刺しゅうが“まるで本物”と話題に(1/2 ページ)
風景を切り取ったような美しさ。
新雪に残った人と猫の足跡を表現した刺しゅうが、まるで写真を見ているような本物らしさがありながら、刺しゅうならではのやさしい雰囲気も備えていてとてもすてきです。
話題になっているのは、「新雪を踏む Step on fresh snow」と言葉を添えて投稿された3枚の写真。コンクリートの上に薄く積もった雪と、新雪を踏んで歩いた生き物の跡を表現しています。足跡をよく見ると、まっすぐ歩く人の跡を横断するように、猫の肉球を思わせるくぼみが。どうやら人が通った後に、野良猫が同じ道を通過したようです。
さらに近づいた写真を見ると、足跡が丁寧に作り出されていることが分かります。また、ふっくらと積もった質感まで再現されていて、雪が降った日の光景が目の前に見えるような没入感があります。作品を照らすライトで生まれた影からは、積もりたての雪らしいふわふわ感が漂い、いつまでも眺めていたくなるような出来栄えです。
作品を手がけた高田なるみ(@nrm_takada)さんによると、雪を表現するためにパンチニードルという刺しゅう用の道具を使っているとのこと。ニードルを刺してフープ状に布から出た糸をカットすることで、新雪らしさを表現したそうです。
作品を目にした人たちは「これが全て刺しゅうでできていると言われても、脳が理解してくれない」「刺しゅう!?って二度見した」と完成度の高さに驚くばかり。海外からのコメントもたくさん寄せられており、神聖な雰囲気からか「月面着陸を思い出した」、作品の美しさに「幼少期に体験した雪の日を思い出す」といった声が聞かれました。
画像提供:高田なるみ(@nrm_takada)さん
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