報ステ「女性蔑視」と炎上したCMを取り下げ謝罪 「ジェンダー平等は時代遅れ」とは何だったのか?
「どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかって スローガン的にかかげてる時点で 何それ 時代遅れって感じ」。
3月22日に公開されたテレビ朝日系「報道ステーション」のWebCMを巡り、「女性蔑視ではないか」「意図が分からない」と批判の声が噴出しています。
テレビ朝日は3月24日、同CMの公開を取り下げ「意図をきちんとお伝えすることができませんでした」と謝罪しました。
CMはビデオ通話の画面をそのまま切り取ったような内容で、通話相手の女性は以下のように発言します。
「会社の先輩 産休あけて赤ちゃん連れてきてたんだけど もうすっごいかわいくて どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかって スローガン的にかかげてる時点で 何それ 時代遅れって感じ」――。
中でも批判が集まったのは「ジェンダー平等」のスローガンを「時代遅れ」とした部分。日本におけるジェンダー意識の遅れを皮肉った発言と捉えることも可能ですが、前段の“先輩が産休明けに赤ちゃんを連れて出社した話”とのつながりが不自然であり、疑問を投げかける声が散見されます。
また、CM全体を通した“若い女性”が“ニュース番組(報ステ)を見ること”に対しギャップや意外性を見出しているような演出も「若者、特に女性を馬鹿にしている」と物議を醸しました。
これに対し報道ステーションは24日に謝罪文を公開。CMの意図について以下のように説明しています。
「今回のWebCMは、幅広い世代の皆様に番組を身近に感じていただきたいという意図で制作しました。ジェンダーの問題については世界的に見ても立ち遅れが指摘される中、議論を超えて実践していく時代にあるという考えをお伝えしようとしたものでしたが、その意図をきちんとお伝えすることができませんでした。不快な思いをされた方がいらしたことを重く受け止め、お詫びするとともに、このWebCMは取り下げさせていただきます。」
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