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孤独を抱えた地球人と宇宙人、月面で育んだ友情の結末は? 切なくも美しいSF漫画に「泣いた」「傑作」の声(1/2 ページ)

孤独の意味を考えさせられるお話です。

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 地球で孤立していた男が宇宙飛行士となり、月面でひとりぼっちの宇宙人に遭遇する――。そんな漫画が「泣ける」「傑作」とTwitter上で話題になっています。交流の中で友情を育む2人。しかし、やがてその関係に変化が……?

 愛人の子であるという理由で顔を焼かれた青年・マワタリは、その容姿から周りになじめない人生を歩んでいました。若くして亡くなった母に「夢をかなえなさい」と言われた彼は、形見のテープレコーダーを肌身離さず持ち、努力の末に宇宙飛行士となります。そして月面探査中に、人型の宇宙生命体と遭遇したのです。

 何の防護服も着用せず、月面環境に適応している様子の宇宙人を見て驚くマワタリ。そして、頭から触手のようなものを生やしたその宇宙人はなんと、マワタリに話しかけてきました。宇宙が始まって以来、ずっと1人でさまよってきたという宇宙人。多くの生命が住む地球に行ってみたいがかなわず、代わりに地球の話をしてほしいのだと訴えます。一方のマワタリは、宇宙人に宇宙のことを教えてほしいと話し、2人は互いに相手の知りたいことを教え合うことにしました。

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 マワタリは宇宙人の存在を報告すべきとも思いましたが、基地のメンバーにはその存在を隠してしまいます。そして宇宙人にイオと名付け、秘密の交流を続けていきます。

 2人きりの静かな月面で、「地球で人間に囲まれてる時こそ孤独だった」「人間は…君が考える程良いものじゃないよ」と吐露するマワタリ。それに対してイオは「喜びも悲しみも寂しさも、他者がいるから生まれるものだ」と語りかけます。イオは地球の存在を知るまで「他者」の概念を持たなかったのだと言い、だからこそ地球上の生き物すべてが愛おしいのだと話します。対話を繰り返す中で、ひとりぼっちだった2人は、互いの孤独を埋め合っていきました。

 しかし、2人の関係が終わりを迎えるときが来ます。マワタリが月面での任期を満了し、地球に帰ることになったのです。その話を聞き、ショックを受ける様子のイオ。2人は美しい彗星を眺めながら、今後の話をします。イオは自分の肉体の一部をマワタリに与えることで彼を不死の存在とし、2人が暮らせる生命のある星を探しに行こうと誘います。突然の申し出に悩むマワタリ。彼の出した結論、そして2人の行く末とは……?

 この漫画にネット上では、「久しぶりに、声を出しながら、泣きました」「彼らの幸せを祈りたくなる終わりでした。良いものをありがとうございました」「なんて美しい話なんだ… 人によって結末の捉え方も違うけど、僕はそれも素敵だなぁと思いました」「SF設定で孤独を見事に描いた傑作でした。タイトル理解したときの感動も忘れられない」「映画化して大画面で観てみたいです!!!」といった声が寄せられていました。

 この作品を公開したのは、暗森透(@noririn4696)さん。「地球記録0001」は、少年ジャンプ+に掲載された読み切り作品で、暗森さんはこの他に同サイトで「KILLER PARENT」を掲載しています。

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作品提供:暗森透(@noririn4696)さん

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