「俺は苦労したんだからお前も頑張れ」ではなく…… 会社の先輩に優しい言葉をもらった実話漫画にジーンとくる(1/2 ページ)
「自分が苦労したから後輩も」ではない優しい先輩。
「俺の若い頃は……」なんて昔の苦労話を上司や先輩から聞かされた経験のある人はたくさんいるでしょう。漫画家・イラストレーターの竹内絢香(@ayakatakeuchi56)さんが、会社員時代の「苦労話」にまつわる体験を描いた漫画が反響を呼んでいます。
多分に漏れず、「若い頃は始発で行って終電で帰るのが当たり前だった」「毎晩徹夜だった」と上司や先輩の苦労話を聞いていた竹内さん。「この業界は夜遅くなるのは仕方ないのかな」「もっと頑張らないと」と思い、深夜まで働く日もありました。
夜遅くまで会社で仕事をしながら、仕事が一向に終わらないとこぼす竹内さんに、先輩は「新人の頃はストレスで10円ハゲができていた」と語りました。優秀な先輩でさえ大変だったのだから、「自分も弱音を吐かずにもっと頑張らない」と思う竹内さん。しかし――。
「絶対そんな風になるまで働いちゃだめだよ」と先輩は続けたのです。竹内さんは、自分がした苦労だから相手にも耐えられると思うのではなく、同じ思いをしてほしくないという先輩の優しさに心打たれました。
そんな考え方は意外とできないけれど、無理して頑張るよりも組織や社会にとっても良い、と竹内さん。いつかは先輩のように本当の意味で相手を思いやれる人になりたいと思っています。
漫画には「素敵な先輩」「こんな先輩みたいな人が多くなれば」と、先輩の優しさに感動した人から多数コメントが寄せられていました。また、実際に自分と同様に頑張るよう言われストレスで倒れた経験を語る人や、「先輩」みたいになりたいが、実際に後輩に優しく接することができるだろうかと考える人も。
現在、執筆したコミックエッセイ「がんばらなくても死なない」が販売中の竹内さん。漫画家を目指すため会社を辞めたエピソードを描いた、漫画「自分の人生を、初めて自分で選んだときのこと」にも、作中の優しい先輩が登場しています。
作品提供:竹内絢香(@ayakatakeuchi56)さん
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