RTA走者が異世界転生→「1時間もあればクリアできます」 バグ技だらけの異世界漫画にツッコミが追い付かない(1/2 ページ)
主人公「望遠モードでカドを見つつ前進すると壁を抜けることができます」。
車にひかれてゲームの世界へ転生したのは、そのゲームのRTA(リアルタイムアタック)走者だった……!? 漫画「異世界転生RTA」が、RTAファンをニヤリとさせるバグ技満載で好評です。
子どもをかばって車にひかれた少女が目覚めた場所は、なんとアクションRPG「ルーンソード」のスタート画面。そのうえ、そばには同作のRTA世界記録を持つ男まで同時に転生していました。男いわく、1時間もあればクリアして現世に戻れる……だと?
ゲームを熟知している男は、何のためらいもなく異世界への門をオープン。レギュレーションは「Any%」――つまりどんな手を使ってでもラスボスさえ倒せばOKの、アルティメットなタイムアタックがスタートしてしまいました。少女は戸惑いながらも、まだ見ぬ美しい世界を期待し胸をときめかせます。
しかし男が(心の)スタートボタン連打で美麗なムービーをスキップしたため、ゲームは薄暗い牢獄からスタート。げんなりする少女をよそに、男は敵の群れを一切相手にせず、淡々とゲームを進めていきます。敵をスルーしてばかりでは、いずれ追い詰められそうなものですが、さすがは記録保持者。扉を開けている間に発生する“無敵時間”を利用して、追っ手の猛攻をたやすく切り抜けるのでした。ダ○クソウルで見たやつ。
そんなのは序の口とばかりに、男はその後も奇想天外な手段で冒険を時短。商人との会話ウィンドウがステータス画面に残る現象を利用して、どこでも買い物ができる「ウーバー商人」状態を作ったり、望遠モードの不具合で壁抜けしたり、仕様の穴を突いて最短ルートを驀進(ばくしん)します。
強大な1面のボスも、誘い込んだ段差にひっかけて動きを封じるハメ技で瞬殺です。チート能力も(ゲーム的な意味での)チートも使わず、己の腕と知識だけで駆け抜ける異色の異世界攻略。作者のまんが牧(@maki_the_comic)さんは、自身のTwitterにて、隔週ペースで続きを更新しています。
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