100円ローソンに“おかずがウインナーのみ”の潔すぎる弁当登場 部長が10年間商品部を説得して実現(1/2 ページ)
部長の熱意がすごい。
コンビニのローソンストア100に、おかずが“ソーセージのみ”の潔過ぎる弁当が登場しネット上をざわつかせています。小学生がお母さんにリクエストするやつや……!
この弁当が話題になったきっかけは、ぽるすさん(@Einpolster)のツイート。「うそみたいな弁当あってつい買ってしまった」というツイートに添付された写真に写っていたものは、ごま塩ご飯とケチャップの掛かったソーセージ、そしてその下に少しスパゲティが入っているのみという市販品とは思えぬ構成のお弁当です。映えとか彩りの投げ捨てっぷりがすごい。
価格は200円(税別)と大変な破格で、ぽるすさんの感想は「普通の赤ウインナーに見えて、ちょっとびっくりするくらい燻製の香りと風味がしっかりついてておいしかった」とのこと。見た目で判断してはいけないやつだったようです。
ネット上では実現に3年掛かったといううわさもあるこの思い切った弁当は、一体どのようにして生まれたのでしょうか。ローソンストア100に話を聞いてみました。
―― 「3年ぐらいかけて考えたらしい」といわれていますが実際に開発に3年かかったのでしょうか。
ローソンストア100: 正しくは「発売までに10年かかった商品」です。ある運営部長が10年前から、おかずがウィンナーだけの弁当を作ってほしい、絶対売れる、という要望を商品部に出し続けてきましたが「そんなの売れない」と却下され続け商品化までこぎつけておりませんでした。
しかし10年目となる2021年、現在のお弁当開発担当者が熱い情熱に押されてウィンナーが5本入ったお弁当を開発しました。価格の200円は、「300円や400円では売れない、200円が必須!」というこだわりによるものです。これで発売へのGOが出て、6月30日に10年越しの商品化が実現し発売しました。
―― かなりシンプルな構成ですが具材を絞った理由はどのようなものだったのでしょうか。
ローソンストア100: 「おかず一品だけ、直球勝負!のお弁当は受けるはずだ」と、10年間商品化を要望し続けてきた運営部長の情熱だけです。ローソンストア100でよく売れている「カップ麺」や「スープ」「冷やし麺」などと合わせて買う方がいるはずだ! という考えでした。
―― 投稿者さんからは高評価ですが、こだわった部分はどこでしょうか。
ローソンストア100: ウィンナーが主役なので、燻製の香りと肉のうまみを感じられるごはんにもよく合う味のウィンナーを選びました。また、最初はウィンナーの上に黒コショウをかけることを予定していましたが、ケチャップをかける仕様に変更して商品化した経緯があります。
―― 評判や売れ行きはいかがでしょうか。
ローソンストア100:6月30日に新発売したばかりの商品ですが、販売状況は上々で、お弁当カテゴリーではヒット商品になりそうな勢いです。
このようなお弁当が本当に売れるのか? 社内には半信半疑の者も正直おりましたが、予想を超えた売れ行きです。現在は関東エリア限定販売ですが、今後もしお客さまからのご要望がある場合は中京・近畿エリアでも販売を検討したいと思います。
そのシンプルな見た目とは裏腹に、予想外の熱いストーリーが隠されていました。今のところは関東限定販売ですが、見かけた際には一度食べてみたいものですね。
関連記事
「逆ギレ弁当」「タンクトップで皆勤賞カレー」とあるスーパーの弁当がフリーダム 「全て社長の思い付きです」
自由すぎるぜ!【お仕事楽しい】「社長、あいつをクビに!」1500円の弁当を食べているという理由でバイトを切れと震えながらキレる同僚
おいしいものに飢えていたのかな……。【漫画】「オタクが1からソーセージを作った」漫画が楽しそう 失敗を重ね「これだ」となる味にたどり着くまでを描く
現在もよく作っているそうです。1カ月2万1000円の“こづかい制”でやりくりする作者の悲哀描いた『こづかい万歳』が共感集める 作者に聞いた「小さな幸せ」を見つけるコツ
単行本は7月20日発売予定。せつなくも面白い「こづかい制夫」の姿にSNSで共感が集まっています。限界ギリギリまで大きさを追求 幅5センチのでかいみたらし団子、ローソンストア100から登場
5月28日に全国で発売。炭水化物・オン・ザ・炭水化物……! 「たこ焼おにぎり」「お好み焼おにぎり」ローソンストア100に登場
おにぎりに粉ものだと……!?「餃子とチャーハンおにぎり」に続いて「チキンカツ丼」「メンチカツ」 ローソンストア100から弁当みたいなおにぎり続々
驚きの組み合わせとボリューム。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.