感覚過敏のため実家でくつろげなかった…… 生活音や蛍光灯の光がつらかった経験を描いた漫画に共感が集まる(1/2 ページ)
周りに理解されないのに加え、住む場所を選べない子どもゆえのつらさも。
聴覚や視覚、触覚などの感覚が過敏で、生活に支障が出ることもある感覚過敏。周りに伝わりにくいつらさを描いた漫画に共感が集まっています。作者は漫画家のざく ざくろ(@timtimtooo)さん。
ざくさんは、かつては曾祖父から三人姉妹の妹まで8人の家族と実家で暮らしていたことがあります。しかし、実家はくつろげませんでした。家の中でたくさんの音が響いているのが苦痛だったからです。
つけっぱなしのテレビからは番組内でしゃべる人の声が流れてきて、頭の中で反すうされます。いろんな種類のテレビの音に、ざくさんの体力はチリチリと削られていきました。
次にしんどかったのが、自分以外の家族の生活音。特に父親が力いっぱい戸を開ける、叩きつけるようにコップを置く、大声で話すなどの音のせいで、父親が帰宅するとどっと疲れていたそうです。
音以外でもざくさんを悩ませていたものがありました。それは、まぶしすぎる蛍光灯の光。他の家族が家にいないときは灯りを消し、コタツにもぐってぼんやりとした灯りの中で過ごしていました。
感覚過敏のざくさんは、他の人がなんともない音や光がつらかったため、自分以外の人間と暮らすのが難しかったといいます。もし子どものころの自分に会えるなら、イヤーマフかノイズキャンセリングヘッドフォンをプレゼントしたいとつづっています。
漫画には多くの共感が寄せられ、自分も音や光がつらいというコメントがたくさん見られました。また、テレビや家の照明だけでなく、LINEやメールの音、スーパーマーケットの蛍光灯や冷気がつらいという声も。漫画に登場したイヤーマフやノイズキャンセリングヘッドフォン、耳栓など、自身の対処方法を寄せている人もいました。
一方、感覚過敏でない人からは「感覚過敏ってこんな感じなんですね」というコメントも。漫画を読んがことが、感覚過敏でない人からの理解や気づかいの機会となればいいですね。
ざくさんは、障がいのある女の子と職場の男性との恋愛を繊細に描いた漫画『初恋、ざらり』を連載中です。
作品提供:ざく ざくろ(@timtimtooo)さん
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